欧州序盤ではドル円は101円台の中盤。ユーロドルは1.38台の中盤であった。日本時間の15時に最後通告とかで東ウクライナ問題がクローズアップされていたが、時間を過ぎても何も起こらず。かえって安心感がマーケットに戻ってきたような感じとなって、欧州時間ではややリスクテークが進んだ。
確かに材料出尽くしかもしれない。私もドル円でも買って見ようかなという気になった。102円台にここ最近は戻しきれていないので、なかなか101円台の後半部分を買っていくのは嫌なものであるが、仕方がない。101.66で買ってみた。夕方は出かける用事があったので、101.50でストップ注文だけ置いておく。2時間後には帰宅するのだから、シティ銀の決算発表には間に合うはずだ。
先週末のJPモルガンの決算が悪かったので、今回の米企業業績は未達のものが多いのではないかとの懸念がマーケットに出てきている。それで先週末の米国株は大きく下がった。それを確認しにいくのが今週になるのだが、今週は米企業決算の山場である。とりあえずシティ銀行だ。私は別の観点からドル円をロングにしたのだが、やはり持った以上は良い決算になってほしいと願望する。
結果はアナリスト予想を上回るものだった。時間こそかかったが、ドル円はなんとか101.80を越えてきた。いよいよ102円ちょうどが近づいてきた。私はその手前はやはり重いと見ているので、101.80を越えてきた今となっては、すでに利食い売りの態勢に入っている。101.80を割りこんでくると、すぐに売り払った。10ポイントしか取れなかった。しかし久しぶりのドル円のロング攻めで取れた取引だった。
アメリカの小売売上高も予想を上回った。ミクロ指標もマクロ指標も良かったので、文句なく米国株は上昇。ドル円も瞬間的に102円台に乗せた。ユーロドルは欧州時間を通じて安い。1.38台のローマで下がって、そのまま安値圏での張り付きのまま。
さて今日も朝からドル円は高値攻め。しかしなかなかクリアに102円台に乗せることが出来ないでいる。それはひとつには日本株が上がらないからだろう。リスクオフになっているのである。昨日の海外市場では株価は総じて堅調だったのに、日本株のこの重さはリスク回避に走るだけの理由に十分だ。
このような挙動を見ていると、私としてはドル円を102円ちょうどの手前で売りたくなってくる。しかしドル円が下がり出さないと、手を出そうにもなかなか出ない。ランチタイムに102円台乗せを目指したのか101.97近辺までは上昇したが、届かず。
失望売りを誘うかと思って売り込んでいったが、101.80台に入ってくると動きは止まった。結局10ポイントも取れずにクローズした。その後もずっと値幅も少ないままだ。やはり欧州勢の参入のタイミングまで、もう一度待たなければならないかもしれない。
今晩も決算発表に加えて、経済指標もいろいろ出る。またイエレン議長のスピーチも予定されているので、それにも注目したい。ニューヨーク時間の午前中にたくさんのイベントがあるので、日付けが変わる頃までにはマーケットの流れも見えてくるだろう。
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