さて先週の後半で大きく下がったユーロドルであるが、言うまでもなくドラギ総裁の発言によっての値動きである。ドル高のわけではなく、ユーロ安のポーションが大きい。その証拠にユーロポンドもユーロ円も、ユーロクロスは全面的に安値模索の動きとなっている。ユーロを売っていかねばならないのだが、やはり目前はユーロドルに集中するしかない。
金曜日の値動きからは1.3780を割れてきてからは、一度もそこのレベルを回復していない。戻り売りの目安はその辺に置いておいて、後は戻らなければ突っ込み売りということになる。突っ込んで売るためには、前日の安値である1.3746を下回ってきた瞬間をとらえるしかないだろう。どちらにしても中途半端には売りたくないところだ。動きそうだから、どちらかを完全に待つことにする。
昨日の欧州序盤ではユーロドルはやや上がってきて、1.3765アラウンド。もうすぐ自分の売りたい領域である。いや、すでに売るべき領域に入っているのかもしれない。プライスアクションに不審な挙動が見られたら、つまり少しでも下げに転じたら、そこからでも売り込んでいく。
そう考えて画面を見ていたら、1.3770にまで上がってきた。予定通りに私は1.3771で売っていった。近いのだが、1.3780で買い戻しのストップ注文を置いた。後はマーケット任せである。
欧州時間はグローベックスで米国株は堅調に推移した。いくつかの企業買収の話も出てきているので、マーケットのリスクテークのムードが強まっていた。リスクテークが強まると買われやすいユーロ円は教科書通りに値上がりする。
140円台の前半でもんでいたのが、そこから脱出し、50ポイントほども上昇。そのためか、ユーロドルはまったく下がらない。上がりもしないので、1.3765から1.3770までの狭いレンジ相場になってしまった。
私としては連日で100ポイント級の下げもあるのではないか、短期的なユーロショートが買い戻されたら、それ以降はまた下げに転じるのではないかと見ていた。しかし米国株はストロングにスタートしたため、クロス円が強くなった。ドル円も102円台に乗せてきた。
同じくドルが買われるといったファクターでユーロドルが下がりもしたが、1.3750すら割れない。ストップ注文だけ置いておいて、そのまま寝た。しかしニューヨーク時間の午後、為替相場はほとんど動かなかった。ドル円もユーロドルも10ポイントほどの値幅だった。東京市場でのリスクテーク姿勢も強まりそうなので、一度、ユーロドルは1.3755で買い戻した。
米国株が歴史的な最高値をまた更新してきた。これが世界的にもリスクテークの流れを強めているのは確かだ。ちょっとユーロドルのショートも分が悪くなりつつある。しかし欧州週序盤にまた昨日と同じレベルに戻ってきたので、同じく同じレベルのストップ注文を置いてまたショートポジションを作った。
まずは今夕に出るドイツのZEW景況指数を見てからどうなるかである。そしてその後はアメリカの小売売上高が出てくる。株価が高いだけに、悪い結果が出てくるとマーケットの反応は大きなものとなりそうだ。ちょっと粘ってみようと思う。
日本時間 17時30分
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