昨日はアジア時間で日本株が大幅に上昇するなど、リスクテークが進んだ。欧州序盤ではドル円は102円ちょうどをはさんだレベル、ユーロドルは下がってきつつあったものの、それでも最近の跳ね返されているレベルである。リスクテークで始まった欧州市場の序盤のトピックは、ドイツのDAX先物が初めて10000をつけたことだ。
その直後に大きな利食い売りを呼んだのはデジタルオプションなどのヘッジで大量の売りが出たものと思われるが、それでも心理的な節目を触ったという感慨は拭えないものがある。グローベックスでの米国株も歴史的な最高値に張り付いたまま。リスク許容度が増大しているのは明らか。私もまたドル円でも買ってみようかとも思う。
1012.10あたりからオファーが並んでいるようだ。先週の戻り高値がその辺だからだろう。売りをこなすには時間もかかりそうだが、ユーロ円は最近上がらないし、ユーロドルも1.36台の前半はどちらも手が出にくい。ここはストレートにドル円のロングで攻めようと思った。102.04で買ってみたが、すぐには上がらない。
日経先物がナイトセッションで15000円の大台に乗せてきたが、ドル円は重い。私は101.95で投げ売りのストップ注文を入れておいたが、こちらのほうもつかないでいる。しかしニューヨーク勢の参入は、リスクテーク、すなわち円売りで入ったようだ。ユーロ円も急速に反発し、ドル円も102.20を越えてきた。自分の気にしていたレジスタンスを越えてきたことで、一安心。さっそくストップロスのレベルを102.15まで上げた。
そのまま101.20アッパーで23時の景況指数の発表待ちとなった。米国株が始まっても、こちらも指標待ちなのか、歴史的水準のところでじっと張りついていて、ぜんぜん動かない。ISMの数字が出たと思ったら、私のストップ注文がダンになった。きっと悪かったのだろう。ドル円の上攻めは無念だった。確かに米国株も急落に転じている。
しかしこのISM指数が何度も訂正された。結果的には2時間後に予想通りの数字にまで改訂され、いったい今まで発表されたのは何だったのだろうかという不信も増幅した。いうまでもなくドル円も株価も元のレベルにまで戻ってきた。夜中にはドル円は102.49まで上がっている。最初から正しいものが出ていれば、と悔やまれるが、まあマーケットなのだから仕方がない。
さて今晩はイベントが少ない。注目はリスクテークが続くのかどうかである。現状のリスクテークは、木曜日のECBのアクションへの期待のためである。それが調整もせずにここまで来ているのだが、株価などはもう一段高するだけの余力があるのかどうか。欧州序盤でのドイツ株の動きも重要となろう。DAX先物が再び10000をトライするならば、私もリスクテークで臨むべきだと考えている。
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