金曜日の欧州序盤では、ユーロドルが1.3470あたり。これは1.34台の前半まで攻め込んだ後の、戻り途中というところだ。やっぱり下攻めはダメだったかということで一段高するか、それとももう一度、安値攻めを始めるのか。たいへん関心を集めたユーロドルの動きである。ドイツの景況感の指標がいくつか出てくるので、それがマーケットに入るためのタイミングを与える。
15時発表のGFK調査ではあまり動かなかったユーロドルだが、17時発表のIFO調査ではユーロが下がった。また下攻めスルだけの力があるのかと思いながらも、私もユーロショートに踏み切らざるをえない。1.3453で売りこんでいった。
どこまでいくかはわからない。経済イベントといってもブレの大きい耐久財受注くらいしかないので、材料薄だとも言える状態だ。このままユーロが下がり続けるためには、株安などのリスク回避もなくてはならないところだ。そういうわけで株価ウォッチの重要度も増してきた。
景況感が良くなかったということで、欧州株は安い。しかしその中で気になるのは、日本株の動向だった。ナイトセッションで日経先物が155550円まで上昇していた。これは7月の高値も抜けており、さらには6月高値の15530円も上抜けしている。格別に円安が進んでいるわけでもない。
ドル円は多少は戻って高いといっても、あくまでもまだ101円台だ。日本の企業決算が本格化するといっても、目を見張る好決算が出たわけでもない。まあ、高値越えによる一時的なストップロスの誘発だろうと思うが、株価依存でユーロの下げを期待している私にとっては、軽視できないひとつの材料ではある。
ユーロドルはその後も大きな戻りもなく、1.3430アラウンドまで下落。アメリカの経済指標ではあまり動かなかったが、米国株がオープン直後から急激な下げでスタートした。それでクロス円に重しがかかったが、値動きとしては大きなものではなかった。私もここまでかなと思って、1.3436で買い戻した。ユーロドルは前日の安値であった1.3439を下抜けしても、あまり走らなかったからである。
ニューヨークの午後にはもう一度、ユーロドルは下攻めをしたようで、安値は1.3421まで拡げている。しかしたかだか10ポイントほど進んだだけである。それよりも重要なのは、ユーロドルが日足でも週足でも安値圏で引けてしまったということである。教科書的には週明けからも安値攻めをすべきだとされており、私もそれについて行きたいと考えている。
ユーロポンドのチャートを日足で見ると、とてもきれいにダウントレンドを描いている。だいぶレジスタンスの位置も下がってきているのだが、その手前できれいに跳ね返されている。ユーロクロスの明確な反発が見られない限り、ユーロは当面はベアで構えないといけないところだろう。
日本時間 15時20分
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