先週は米国株などリスク性の高いものが、すべて大きな陰線を形成して、大幅に下落した。週足で作る陰線の長さとしては、ここ2年間ではかなり大きなものとなった。そのため週明けの株価動向がマーケットの最大の関心事となった。
アジア時間では日本株はそれほど安値追いはしなかった。週末に中国の報道で、景気浮揚策を講ずるようだとの話もでていたからなのかもしれない。日本株なので信頼はおけないが、それでもマーケットに安心感を与えるには一助にはなったようだ。
欧州序盤ではドル円は102.55あたり。これは先週の金曜日にドル円が103円台付近からズルズルと下がってきての、比較的に安いところだ。金曜日には102.35あたりまで突っ込んでいるので、その辺が短期的なサポートになる。102円台に乗せてきて買い遅れた人々はみな、そこで買い戻したいと願っているはずだ。
私としてもテクニカル面からいっても、ドルは拾っておくべきだと思っている。でも問題はリスクの動向にもよってくる。まだリスク回避が続くようであれば、長期金利の低下は避けられないし、それはドル安要因にもつながる。米国株をベンチマークに見ておいて、それが値崩れをしなければドル円を買ってみる。そういう作戦だけ立てて、海外市場へ突入した。
昨日はまったくイベントがない。だから外部環境も含めたマーケットでの値段の動きが重視される。どうせ動かないだろうと思って時々、マーケットをチェックしたりはしていたが、予想通りにほとんど動かない。ニューヨーク勢の参入までは、なんとなく株価もゆるい。こういう状況では、ドル円をロングにしようという気は全くなくなってしまった。
昨日はこれ以上、動かないだろうと見て、早めに寝ることにした。朝、確認すると、為替相場は動いていなかったが、米国株が存外に上がっていた。やはり下値不安が減ったからだろう。でもショートカバーの域を出ていないし、引き続き米国株の動向は気にしておかねば。
今日はイギリスやアメリカのサービス部門の景況感が出る。マーケットに入るとしたらこのタイミングになるだろうが、株価の値保ちがよければドル円かユーロ円を拾っておきたいところである。それでも動意薄であろうと察しているので、なかなか積極的にマーケットに入っていく口実が少ないので困ってもいるのも事実である。
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