昨日はドル円が108円台のミドルで欧州序盤を迎えた。ドル円は109円攻めをやって、失敗した後に下げてきている。落ちてきているのだから買いづらいところだが、短期的なトレンドは上を向いているので、絶好の押し目なのかもしれない。それは時間が経ってみないとわからないことだ。ここで拾ってよいかどうかは、やはりユーロドルの下げが鮮明に見られる局面においてであろう。さっそく17時発表のドイツの景況感を待つことにした。
IFO指数は予想よりも悪かった。というよりもニュースには興味はなく、ユーロドルが下げを開始するかどうかである。値動きにしか興味がない。ユーロドルは日足でも見ても、きれいな下げトレンド。今週の月曜日につけた1.2817が、今年の最安値でもある。IFOが出た後は、やや軟化。しかしスピードは遅いし、やっと1.2850を下回ってきたというところだ。やはり親値まではまだ間がある。ユーロドルの下げに応じて、ドル円も上がってきたが、昼間の高値には届かない。ちょっと休んで21時以降のニューヨーク勢の参入まで待とう。
そうこうしているうちにユーロドルが下がってきた。1.2830も下回ってきて、いよいよ安値更新の準備段階だ。夕方に売って置かないものだから、ここから売っていくのは中途半端だ。どうせ売るならば、1.2817を下回ってきてからのほうがいい。仮にうまくユーロショートをもっていたにしても、ここはいったん利食いだろう。ここからさらに下がって下抜けしても、そこからまた売り直せばよいだけだからだ。
22時を過ぎると、俄然、ユーロドルが落ちてきた。安値は簡単に抜けた。何か材料が出たのだろう。経済指標はなかったので、要人発言とか、また地政学的リスクに絡んだこととか。とにかく緊張感の沸くレベルなので、ニュースを確認しておられない。私も速攻で売りにいったが、1.2809でしか売れなかった。忙しいところだが、1.2820というすぐに近いところで買い戻しのストップ注文だけ置いておく。
するとあまりアゲインストにも会わずに、1.27台に突入。そして1.2785あたりまでスルッと下がった。リバンドもあるかもしれないが、とにかくストップ注文を1.2800まで下げた。下げたが、いつものことだが、これはダンになった。しかし戻りは鈍い。一方でドル円のほうも109円台に乗せなんとしている。ドルの全面高だ。
ユーロドルの戻しはダマシだったようで、再び1.27台へ。私もすぐに売った。結果的にはロスカットしたのが無駄になったようにも見えるが、これはマーケットの道のりがこうなった以上、仕方のないことだ。逆に言うと「また売り直せばよい」という言い訳を含みながらロスカットを繰り返しているのが実情だ。それを今度は実際にやってみたまでのこと。
1回目の差し込みはチャートで調べると1.2776までだったようだ。ずいぶんと取り損ねたものである。私のターゲットは1.2776近くに成らざるをえない。今度はストップ注文を置く前に、簡単に利食いができてしまった。ここの水準がそのまま一日の安値になったようだ。
今日もドル高にかけるしかない。すでにユーロドルはアジア時間で前日の安値を下回ってきている。ドル円は朝がたの高値追いに失敗しているが、こちらもドルの押し目買いの意欲が強そうだ。私もドルブル。まあ、どこでドルを買っても同じなのかもしれないが。
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