昨日は日本が休みだったが、アジア時間の早朝のマーケットに要注意だった。なんといっても先週末に米国株が安値引けしている。安値引けしたということは、まだ市場で売り切れていないということだ。その売り切れていない分は、翌日からの値下げで吸収するしかないというのが、テクニカルからの要請である。だから週明けのマーケットでリスク回避の動きが強まるのかどうか。それによってドル円やユーロ円もさらなる下落圧力にさらされることになるからだ。
ドル円も先週の金曜日は安値引けである。だからドル円自体にも強力な売り圧力がかかって週が始まるはずだ。朝の6時や7時から相場が始まるはずだが、場合によっては金曜日の安値である107.63をも下回ってくるかもしれない。110円台に乗せた後のマックス押し目は107.53までだったので、107.50を下回ってきたら、かなり走るかもしれない。
実際に早朝に目にした為替レートは107.45だった。完全に下抜けだ。そして7時に始まったグローベックスの中でも米国株は早々に下げてきた。ドル円の値段がその辺で止まっているので、不思議で仕方がない。なんだか割高に見えて、私は107.42でショートにした。まだ下がる余地がありそうに見えた型であるのは言うまでもない。日経先物のほうはどんどん落ちて、金曜日のニューヨーククローズが15020円であるのに対して、14850円まで突っ込んでいる。
9時過ぎにはドル円は107.30あたりまでやっと下がってきた。その時には米国株も日本株も売りが一巡したのか、下げが一服している。ちょっとショートカバーが出てきそうな雰囲気だ。積極的に買い戻す必要もないので、107.40で買い戻すためのストップ注文だけはさんでおくことに。後は時間をかけて下値探りである。失敗してもロスはない。お昼まで我慢した。107.10あたりまで下がってきたが、やはり107円ちょうどは心理的な節目なのか。上りはしないが、下げもしない。
ストップ注文を107.25まで下げて構えていたら、欧州序盤で一気に持っていかれた。マーケット全体がリスクの見直しに動いている様子。株価の戻りも激しく、日経先物は15100円台まで戻してきた。ドル円は107円台のミドルまで戻されてしまった。しかし金曜日の安値である107.63にはかろうじて届かず。まさに「昨日の安値は、今日の高値」である。
ドル円でそれを確認できたとなると、つまり107.63に触らない限り、再びリスクオフとなるだろうというのが論理的な帰結だろう。私はドル円を107.55で売っていった。後は107.65でストップ注文を置いておくのみ。これは速攻でダンになっても仕方のないところ。ここまで戻ってきて、もっと買い上げてやれと思って参入してくる連中も多そうだからだ。
私は日本はお休みだというのに、全く関係なく早朝から張り切ってマーケットに付き合ってしまった。疲れてきたし、アメリカも祝日だということもあって、後は利食いをさっきの安値のちょっと手前である107.14で置いて、さっさと就寝した。夜中に106円台まで突っ込んでいたようだ。ニューヨーク時間の終盤で米国株は一段安し、そのためドル安が強烈に進んだのだろう。日経先物も朝の安値を下回って14810円までついている。ドル円も株価も安値引け。
しかし今日のアジア時間ではものの見事にメクリ返された。日本人の買いによるのは言うまでもない。安値引けしても買ってくるのが日本人である。安いところは拾っておこうという意欲が強い。予想されたことではあるが、毎回こうなるのでサプライズでもない。重要なのはドル円も日経先物も、依然として昨日のレンジのなかに収まっている、つまりチャート的にいうとはらんでいるということだ。流れは変わっていない。この戻りは夕方からでもリスク回避に方向で攻めるチャンスかもしれない。
日本時間 15時10分
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