先週末のアメリカの雇用統計の良かったのを受けてドル円は121円台まで上がってきたが、週明けもその流れは変わらないだろうということで、早朝のセッションから本邦勢の円売りにさらされた。ドル円は121円台の後半まで上昇し、先週までの高値よりも高い位置でプレイしている。そこで出てきた日本のGDP改定値。コンセンサスでは若干の上方修正があるとのことだった。
プラス成長にまではならなくても、少しでも改善したものが出てくるのが期待されていた。日経先物も18000円の大台に乗せてきていて、すでにリスクテークのムードが満々であった。しかし結果はさらに悪いもので、マイナス1.9%だった。とっても悪い。誰も想像もできなかった領域である。アドバンスでは個人消費の悪さが指摘されたが、改定では設備投資の悪さが問題だったようだ。
まあ、専門家ではないのだから中身についての議論はともかく、リスク回避の動きが出てきてもおかしくはないところだ。ドル円の売り場を探していたら、やはり下がってきた。私も遅ればせながら121.62でショートに。5ポイントか6ポイントも反転をしたら、そこで買い戻そう。そのようなトレイリングをする。
ドル円は下がるには下がったが、121.35あたりまでの下げで、私のショートも買い戻させられた。先週からのドル円のロングはたくさんたまっているだろうから、当面はドル円は重くなるだろうとみて、依然として戻り売りのスタンスで構えた。しかし東京時間ではなかなか手が出なかった。やはり本邦勢の買い意欲は強いものがある。
欧州時間になると下げが加速。下げ始めると、私としても売りやすい。121.33で売っていった。そして10ポイントほどを丁寧に取っていく。手数は多くなるが、フレッシュローでしか売りこまないと決めておけば、無理をすることもない。ドル円は120円台に突入してきても、市場の流れは変わらない。その一方でユーロドルも今年の最安値をトライしている。つまりユーロ円も安いのだ。
米国株は安く始まったが、30分もしないうちに急反発。またまた歴史的な差高値水準まで持ち上がってきた。こうなってくるとリスクオフにかけている私としては興ざめだ。
早々に寝たのだが、夜中に再びリスク回避の動きが強まって、ドル円は120円台の前半まで突っ込んでいる。しかしニューヨーククローズにかけては買い戻されている。これはやはり日本人が買ってくると思われているからだろう。簡単には安値引けしないものだ。
今晩は経済イベントが少ない。昨日、下落を喫した米国株の動向に注目が集まる。来年早々の利上げが決定的になった米ドルだが、それに米国株の値保ちができるのかどうか。続落するようであれば、やはりリスクオフにかけるべきであろう。ドル円をショートにしていきたい。
日本時間 15時15分
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