■トラリピ包囲網拡大中!? リピート系発注機能とは?
このほか、正確にはシストレではないかもしれないけれど、シストレ的な役割を果たすサービスとして、2014年に数多く登場したのが「リピート系発注機能」。
これは、新規注文と決済注文がセットになり、自動でイフダン注文を繰り返すマネースクウェア・ジャパン[M2JFX]のトラップリピート・イフダン(通称トラリピ)に代表される発注機能で、2014年はこの「トラリピ」に似ている!? サービスがたくさん登場しました。
一気に「トラリピ包囲網」が拡大した印象です…。
【参考記事】
●新サービスが続々登場! トラリピみたいな「リピート系発注機能」を大特集!
なお、「リピート系発注機能」も、ザイFX!が「システムトレード(シストレ)口座を徹底比較!」のなかで、他のシストレサービスと区別するために、独自でつけた名称です。
【参考コンテンツ】
●システムトレード(シストレ)口座を徹底比較!:(4)リピート系発注機能【トラリピなど】
■外為オンラインの「iサイクル注文」も!
2014年に新たに登場した「リピート系発注機能」といえば、外為オンラインから登場したイフダン・オーシーオー注文を自動的に繰り返す「iサイクル注文」とイフダン注文を繰り返す「サイクル注文」が挙げられます。
イフダン注文を繰り返すという点では、「サイクル注文」の方が、より「トラリピ」に近いと言えそうですね。
【参考記事】
●トラリピ似の注文方法が新たに登場!コスト半額でトレンド相場も自動追尾!
ちなみに、「iサイクル注文」と同じ発注機能は、FXトレーディングシステムズでも、外為オンラインからライセンセンス供与を受け、「トラッキングレコード」という名称で2014年10月から提供されています。
【参考記事】
●また登場した相場追従型のリピート系発注機能。こちらの方がおトクな理由とは?
■YJFX![外貨ex]の「リピートトレール注文」も!
また、2013年12月のリリースではありますが、YJFX![外貨ex]の「リピートトレール注文(リピトレ)」も、「トラリピ」と似た発注機能。
機能面を見ると、「リピートトレール注文」は、「新規リアルタイム注文」と「決済トレール注文」を組合わせたもの。注文を繰り返すという点では「トラリピ」とよく似ていますが、その他はちょっとずつ違う様子…。詳しくは、以下の記事でチェックしてくださいね。
【参考記事】
●FX業界の新たな流行は連続注文機能?「リピトレ」、「連続IFDOCO注文」とは?
●リピートトレール注文(リピトレ)ってナニ?リピトレとトラリピってどう違うの?
■ひまわり証券の「エコトレFX」でも似たようなストラテジーが
2014年7月にリリースされたひまわり証券の[エコトレFX]の新ストラテジー(ひまわり証券では売買システムと言う)、「ループ・イフダン」も「トラリピ」と似た機能を持つもの。
ひまわり証券の[エコトレFX]は「選択型シストレ」であり、「ループ・イフダン」は「リピート系発注機能」ではなく、「選択型シストレ」で提供されている1つのストラテジーという位置づけです。
「ループ・イフダン」は、あらかじめ設定された売買方向のエントリーと利食いのpips幅に沿って、自動でイフダン注文を繰り返してくれるストラテジー。結局、そのしくみは、「トラリピ」とよく似ています…。
【参考記事】
●トラリピと似ている? エコトレFXに利益2854pipsの「ループ・イフダン」登場!
●トラリピに似た「ループ・イフダン」がドル/円以外の通貨ペアでも使えるように!
もっとも「リピート系発注機能」の元祖と言えるマネースクウェア・ジャパン[M2JFX]の「トラリピ」は、すでに特許を取得済み。各社とも、さすがにまったく同じ発注機能をリリースするワケにはいかず、少しづつスペックには違いがあります。
しかし、基本的なしくみはかなり似ているものが多数…。2015年も「トラリピ包囲網」は広がり続けるのでしょうか!?
2015年1月6日(火)には、ライブスター証券[ライブスターFX]が、外為オンラインのライセンス供与を受けて「iサイクル注文」をリリースするとのニュースも出ています。2015年、さらに「リピート系発注機能」を導入するFX会社が増えそうな予感も…。引き続き、各社の動向に注目したいですね。
【参考コンテンツ】
●システムトレード(シストレ)口座を徹底比較!:(4)リピート系発注機能【トラリピなど】
(「ザイFX!で2014年を振り返ろう!(5) 【業界:後編】ローラと新垣結衣のバトル!?」へつづく)
(ザイFX!編集部・向井友代)
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