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ドル・円・ユーロの明日はどっちだ!?

ザイFX!で2014年を振り返ろう!(1)
【相場:前編】金融政策の方向性が軸に

2014年12月15日(月)20:08公開 (2014年12月15日(月)20:08更新)
ザイFX!編集部

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 2014年も残すところあとわずか。年末恒例となった、ザイFX!ならではの視点から振り返る2014年ということで、今回は【相場編】。前半と後半に分けて激動の2014年のマーケットを振り返りたい。

2014年は円安・株高! 米ドル/円は122円へ上昇!

 2014年の相場を振り返ると、ものすごく株高・円安が進んだイメージを持っている人が多いのでは?

 それもそのはず、2013年末には105円程度だった米ドル/円は、2014年12月5日(金)には、122円近辺まで上昇。日経平均は12月8日(月)に2007年7月以来の1万8000円の大台に乗せたのだ。

米ドル/円 週足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 週足

日経平均株価 週足

(出所:株マップ.com

 では、相場を動かしたテーマは何だったのだろうか? ここからは、そうした観点から2014年の相場を振り返りたい。

2014年は金融政策の方向性の違いがテーマ

 2014年は、日銀やECB(欧州中央銀行)が追加緩和に動く一方で、FRB(米連邦準備制度理事会)は緩和縮小を進めるといったように、金融政策の方向性の違いが明確になってきたことが大きなテーマとして挙げられる。

 以下の表は、2014年の日本・欧州・米国の金融政策の動きと、それによる、円・ユーロ・米ドルの動きをまとめたものだ。 

「黒田バズーカ2」炸裂! 日銀が追加緩和を実施!

 まず日本では、10月31日(金)に開催された日銀金融政策決定会合で追加緩和が決定された。

 それまでの黒田総裁の言動などから、市場では10月の日銀政策決定会合では追加緩和に動くことはないとの見方が優勢な中での、サプライズな決定だった。

 それだけに、2013年4月の異次元の金融緩和が発表された時の「黒田バズーカ」に続き、「黒田バズーカ2」と呼ばれるほどのインパクトを市場に与えた。

【参考記事】
日銀とGPIFのダブルバズーカ炸裂で、ドル/円は120円へ向け上昇の可能性濃厚(11月6日、西原宏一)

 この日銀の追加緩和をきっかけに、「日本株高・円安」が一気に加速し、この日だけで日経平均は755円の上昇。米ドル/円も3円以上急騰し、110円の大台に乗せると、112円台まで買われた。

【参考記事】
サプライズの日銀追加緩和決定で円全面安。ドル/円は111円台へ、日経平均755円高!

ドラギ総裁は「口先介入」を繰り返す!

 日本と同様に金融緩和に動いたのが欧州。

 こちらは、6月5日(木)に開催されたECB理事会で主要政策金利の引き下げを決定すると同時に、中銀預金金利をマイナスに引き下げるなどの追加緩和を実施したほか、9月4日(木)のECB理事会では、市場の予想に反して追加緩和を決定した。

【参考記事】
異例の低ボラティリティが続くドル/円より、注目は250pipsも急落したユーロ/豪ドル!(6月12日、西原宏一)

欧州政策金利

(詳しくはこちら → 経済指標/金利: 各国政策金利の推移

 ただ、ドラギECB総裁はQE(量的緩和)については、その可能性こそ示したものの踏み込むことはなく、「口先介入」を繰り返した。市場関係者の間では、積極的な金融緩和に動いた日銀の「有言実行」に対して、口先介入を繰り返したECBは「有言不実行」と呼ばることも…。

【参考記事】
終わりなき金融緩和の中、円安の旅は継続。120円急接近のドル/円は年明け124円へ!(11月20日、西原宏一)

 また、ドラギECB総裁は「口だけドラギ」などと、揶揄されたこともあった。

【参考記事】
今回は「口だけドラギ」でなさそう!? 仏当局の言動怪しく、ユーロ下落に注意!(5月15日、西原宏一)

 このように、ECBが金融緩和に動いた背景には、ウクライナ情勢の緊迫化に伴うロシアとの関係悪化などによる欧州経済の低迷が挙げられるのだが、こちらについてはのちほど詳しく取り上げたい。

初の女性FRB議長イエレン氏デビュー! QE3が終了!

 一方、日本や欧州が金融緩和に動いたのに対して、米国は金融緩和策の縮小を進めた。

 この金融緩和策の縮小については、2013年12月に開催されたFOMC(米連邦公開市場委員会)でQE3(量的緩和策第3弾)の縮小が決定され、2014年1月より、これが開始された。

【参考記事】
米FOMCにてテーパリング開始決定! 米ドル/円は105円台半ばが視野に!(2013年12月19日、今井雅人)

 そして、初の女性FRB議長に就任したイエレン氏は、就任後の初会合となる3月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で2014年年内のQE3終了、その6カ月後に利上げ開始の可能性を示した。市場ではこうした内容は想定されていなかっただけにサプライズとなった。

【参考記事】
イエレン新議長が利上げ時期を示唆して、米ドル高に! 資源国通貨安にも注目!(3月20日、西原宏一)
イエレンFRB議長が示した利上げ時期は?米ドル/円100円~101円台は押し目買いか(3月20日、今井雅人)

 こうして、FRB議長としてデビューを飾ったイエレン氏は、この後、金融緩和の解除に向けた出口戦略の詳細について検討を開始。順調にテーパリング(※)を進めると、10月に開催されたFOMCにおいて、当初の発言どおり、QE3を終了させた。

(※編集部注:テーパリングとは、米量的緩和政策により、進められてきた資産買い取りを徐々に減少し、最終的に購入額をゼロにしていこうとすること)

【参考記事】
米量的緩和10月終了へ。市場への影響は? このところポンドが上昇している理由とは?(7月10日、今井雅人)
金融市場に衝撃が走った3つの要因とは?ドル/円は年内に120円まで上昇の可能性(11月6日、今井雅人)

 以下のチャートを見てもらうとわかるように、こうした、日・欧・米の金融政策の方向性の違いは、為替相場にも明確に現れ、金融緩和に動いた日本の円や、欧州のユーロは売られ、対して金融緩和の縮小を進めた米国の米ドルは買われた

米ドル/円 週足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 週足

ユーロ/米ドル 週足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 週足

豪州やNZ、さらに英国の金融政策の方向性は二転三転

 また、豪州やニュージーランドなどのオセアニア、さらに英国では、金融政策の方向性の見通しが二転三転し、そのたびに為替相場は大きく上下動することとなった。

 豪州では、2013年末からRBA(オーストラリア準備銀行[豪州の中央銀行])による利下げ観測がくすぶっていたが、2014年に入ると経済状況、金融状況が好転する中で、一転して利上げ観測が高まっていった。

【参考記事】
中国経済弱くてもオセアニア通貨は上昇!ついに200日線を上抜けた豪ドルに注目!!(3月27日、今井雅人)

 またニュージーランドでは、3月~7月に開催されたRBNZ(ニュージーランド準備銀行[ニュージーランドの中央銀行])金融政策決定会合にて、4回の利上げを実施。これを受けて、利上げサイクルに入ったとの見方が優勢となった。

NZ政策金利

(詳しくはこちら → 経済指標/金利: 各国政策金利の推移

 ところが、7月に入り、RBA(オーストラリア準備銀行[豪州の中央銀行])やRBNZ(ニュージーランド準備銀行[ニュージーランドの中央銀行])からハト派的なコメントが相次いで出されると、そうした見方が大きく後退。金融政策を巡って市場の思惑が二転三転する事態となった。

【参考記事】
豪ドルは利上げ通貨グループから脱落。今週はユーロクロスの反発を警戒!(7月10日、西原宏一)
NZ中銀利上げ停止示唆でNZドル急落!長期続落の豪ドル/NZドル反発に注目!(7月24日、西原宏一)

豪ドル/米ドル 週足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/米ドル 週足

NZドル/米ドル 週足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:NZドル/米ドル 週足

 また、RBAについては、2013年と同様に2014年についても、通貨高(豪ドル高)懸念を繰り返すといったような「口先介入」が目立った印象がある。また、RBNZやニュージーランド政府の要人などからも、通貨高(NZドル高)を懸念するコメントが聞かれた。

【参考記事】
当局が日本株高&円安にしたい理由とは? 豪中銀総裁発言で豪ドルの反落を警戒!(7月3日、西原宏一)
ドル/円は110円到達でスピード調整入り。首相の口先介入で急落のNZドル、今後は?(10月2日、西原宏一)

 加えて、2014年年内に利上げの可能性があるとの見方もあった英国も、8月13日(水)にBOE(イングランド銀行[英国の中央銀行])から公表された四半期インフレレポートがハト派的な内容だったことで、利上げの可能性が大きく後退した。

【参考記事】
「FX友の会 in 東京 2014」潜入レポ(4)もしも、日本国債が暴落しそうになったら…

英ポンド/米ドル 週足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:英ポンド/米ドル 週足

新興国通貨急落で、トルコ中銀が緊急大幅利上げを実施

 また、2014年に入ったばかりの頃、米国がQE(量的緩和)を縮小させるなかで、新興国通貨が下落した。この頃、「フラジャイルファイブ」という言葉が話題となったのだが、読者のみなさんは覚えているだろうか?

【参考記事】
「フラジャイル・ファイブ」に要注意! ドル/円上昇に日本株の再上昇は不可欠!

 「フラジャイル・ファイブ」とは、モルガン・スタンレー(MS)が命名したもので、FRBによるQE(量的金融緩和)縮小で打撃を受けやすい、ブラジル、トルコ、南アフリカ、インド、インドネシアの5カ国の通貨を指したものだ。

 それまで、QEによって米国から新興国に流れていた資金が、QE縮小とともに実際に米国へ戻ってきたため、あるいはそのような流れが加速するとの思惑により、「フラジャイル・ファイブ」の通貨は大きく下落することとなった。

 そんな緊急事態の中、TCMB(トルコ中央銀行)が4.25%という緊急大幅利上げで対応。あまりにも大幅で突然の利上げはサプライズとなり、トルコリラが急騰する場面が見られた。

【参考記事】
トルコが政策金利を4.25%上げて12%に! 暴落していたトルコリラが一転、急上昇!
トルコ中銀4.25%大幅利上げ効果は短命。ドル/円は101.78円抜ければ下値余地拡大(1月30日、西原宏一)

米ドル/トルコリラ 日足

(出所:CQG)

 ちなみに、日本のFX会社でもトルコリラを取引できる会社は複数存在するが、その魅力は先ほど紹介した大幅利上げといった部分からもわかるように、高額のスワップ金利ではないだろうか。トルコリラが取引できるFX会社については、以下のリンクを参考にしてほしい。

【参考コンテンツ】
FX会社おすすめ比較:トルコリラが取引できるFX会社「スワップ金利が高い順」

クリミア半島を巡り、ウクライナ情勢が緊迫化

 そして、2014年に金融市場を騒がせたニュースと言えば、ウクライナ情勢の緊迫化もその1つだった。

 現在も抜本的な解決には至っていないウクライナ問題だが、事の発端は、ヤヌコビッチ大統領(当時)がEU(欧州連合)との協定の署名を取りやめ、親ロシアの方針を発表したことによるもの。

 これに反対してウクライナで大規模デモが起こり、ヤヌコビッチ大統領が失脚すると、今度はウクライナ南部クリミア自治共和国に親ロシア派と見られる武装集団が侵攻し、クリミアを掌握。

 さらに、3月に入り、ロシアのプーチン大統領がクリミア自治共和国への軍事介入の方針を発表。そして、クリミア自治共和国のロシアへの編入を問う住民投票を経て、ロシア編入条約が調印された。こうしたロシアの動きを受けて、米国やEUなどがロシアに対し経済制裁を発動させるといったように、事態は泥沼化の様相となっていった。

【参考記事】
ウクライナ情勢緊迫化で流れはリスクオフ。週明けは円高方向に下窓を開けてスタート

 そして、先ほど述べたとおり、このウクライナ問題は欧州経済にとっても暗い影を落とすことになる。

経済制裁によりロシア経済が低迷したことで、貿易などで密接なつながりのある欧州経済も冷え込むこととなったのだ。結果として、ECBは金融緩和を進め、ユーロは下落したというわけである。

(リアルタイムチャートはこちら →FXチャート&レート:ユーロVS世界の通貨 週足

 米国やEUが発動させたロシアに対する経済制裁が、欧州経済にとって「諸刃の剣」になってしまったということなのかもしれない。

「ザイFX!で2014年を振り返ろう!(2) 【相場:後編】黒田バズーカで円安進む!」へつづく

(ザイFX!編集部・庄司正高)

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