昨日はクリスマスで海外はすべてお休み。したがってマーケットも動かない。ドル円は120円台の前半まで、アジア時間では押し込まれて終了した。ユーロドルは1.21台という今年の最安値圏を脱して、1.22台まで回復した。
そして今日も欧州の多くの国が休みなので、夕方からは動きがなくなるだろう。アメリカはいちおうやってはいるが、かなり動意の薄い状態が続くものと思われる。動き出すのは来週からだと考えて、今日も十分に休んでおくのがベターだろう。
しかし今年の後半、特に8月下旬以降は為替相場もよく動いた。8月まではドル円は100円台から105円台までであり、このまま年間を通してのレンジ幅も、5円だけで終息してしまうのではないかとも思われた。過去の統計によると、1年で10円幅動かなかった年はないらしい。
逆にいうとどんなに値幅が小さい年でも、最低でも10円は動くということだ。それが根拠になったわけでもないが、年の半分が過ぎたあたりから、どちらかに動きそうだという観測も流れはじめた。
秋口になってドル円が106円をつけてきた。欧米の株高、連日の歴史的な高値更新とともにリスクテークの流れが強まったからで、円は全面安に。ユーロ円ももちろん、値を飛ばす。そこへ出てきたのが日銀の追加緩和であった。ドル円は109円台から一気にジャンプした。
ドル円は121円台まで、ほとんど一直線に上がったといえる。そして結果として今年は20円以上の値動きとなった。例年の変動幅は確保できたわけである。
一方でユーロドル。ユーロドルも1.40台から1.21台まで2000ポイントも落ちたので、こちらもよく動いたといえる。ユーロドルのほうは5月にドラギ総裁が「6月にもやる」といった発言がきっかけだったが、その後も追加緩和への期待が高まり、日足ベースでみると、こちらもほぼ戻しらしい戻しもなく、下がっている。つまりドルの大幅高が進んだ1年だったのだ。
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