金曜日は欧州の大陸側のほうは、いまだにクリスマスで休みだった。だから市場参加者も少ない。為替相場も動意薄のなか、テクニカルムーブに支配されるしかなかった。欧州序盤の時間帯ではーロドルが下落。アジア時間の1.22台前半から1.21台に突入。やはりユーロドルの下げ傾向は年が押し迫っても続くのか。ユーロドルの今年の最安値は1.2165である。
もはや目前だが、ユーロ売り圧力は強いものの、さすがに材料難のなか、下値ブレークは難しいだろう。また抜けたとしても、損切りの場所が明確なので、逆張りでユーロを買ってみるには絶好の場所にも思える。私は1.2170~80レベルを当面の買いゾーンだと考えて、しばらく待った。いうまでも抜けたらところ、1.2163で投げ売りのストップ注文を出して置いてのことである。
ニューヨーク勢の参入しはじめる頃、ユーロドルが私の目標圏に近付いてきた。1.2176で買った。とても安くて怖いレベル。こんなところを買うのも、反対に売ってくる人も、すぐにポジションをやめられるという超短期的なひとだからできることであろう。私もその一人なのだが、絶対的なレベルにはあまり興味もないのだ。目先の動きで、なんとか損切りさせられずに、数ポイントでもゲインするのが目的だ。
しかしニューヨーク時間ではユーロドルは1.2170あたりまで差し込んだが、その後はあまり動かなくなった。私もストップ注文をそのまま出しておいて、早起きしてニューヨーククローズごろ、つまり日本時間の早朝でポジションをどうするか決めようと思った。そして朝になっても、それほどもレベルが変わっていない。そもそもニューヨーク時間のコアタイムではドル円もユーロドルも10ポイントほどしか動かなかったのだ。私も1.2188でポジションをクローズした。
さて今週はもう日本人の多くが仕事納めを済ませている。市場参加者が極端に少なくなる。材料も少ないのでダイナミックな動きは期待できない。ただ金曜日の動きで気になるところは、原油相場の軟化。何度戻そうとしても59ドル台までで3回も押し戻された。その結果をうけて、逃げのオファーがたくさん並んできており、ますます目先が重くなってきている。
原油の今年の最安値は53ドル台の後半までだが、もはや目の前である。これがブレークしたら、年末相場でもひと波乱あってもおかしくはない状況だ。いちおう留意しておきたい。また今晩は第3回目となる大統領選の投票が行われるギリシャの政局のゆくえも気になるところだ。
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