昨日の欧州序盤では、ドル円は上昇し始め、120円台乗せをトライする局面でスタートした。ドル円は売ってみたいが、ここは我慢だ。120円台乗せのストップロスを狙った仕掛け的な買いに引っかかるだけかもしれない。それよりも1.18台のローにまでゆるんできたユーロドルの行くえのほうが気にかかる。こちらのほうが面白そうだ。すでに1.18ちょうど割れには売りのストップ注文を仕込んである。ウオッチしていなければいけないのは、不発で終わって急激に押し返されること。
原油相場のほうは落ち着いている。決して高いわけではないが、48ドル台から49ドル台の間を行ったり来たりしているので、今週の最安値、つまり昨年来の安値でもあるが、その46.80よりは離れてしまった感がある。まあ原油相場であれば2ドルくらいはあっというまでに動いてしまうものだが、ともかくも最安値から離れているということだけでも、マーケットにはかなりの安心感を与えているようだ。
ニューヨークのWTI原油価格は先月末までは60ドル台を割り込んで50ドル台に突入したというだけで大きなリスク回避の動きを醸しだしていたのに、49ドル台でリスク許容度の回復の動きを見せているとは。まあ、悪材料にもすぐに耐性をつけてきた、今のマーケットらしいとしか言いようがない。
欧州株も高かった。ECBがいよいよ国債購入の準備段階に入ったという報道も流れてきたりしたからで、グローベックスでの米国株も大きく上昇している。マーケット全体がリスクテークに傾く中で私のストップ注文はダンになって、ユーロドルはショートにできた。すぐには突っ込まなかったが、それでも急反発もなかった。しばらくは神経質な状態が続いた。
なんとか下がってきたが1.1770あたりから先に進まない。ドル円もドルの高値が120円ちょうどをつけずで止められているので、いかにもパワー不足だ。また走り出してからフレッシュローで売りこめばいいやということで、とりあえずユーロドルを買い戻した。 その後の海外市場ではユーロドルは1.17台に滞在し続けた。ドル円も120円をつかずの、やや重い展開。
今晩は雇用統計である。予想では就業者数が24万人前後の増加が見込まれており、失業率は5.7%となっている。かなり改善していることがコンセンサスとなっている。先日、公表されたFOMC議事録のなかで、4月下旬までは利上げはないと確認されているので、今回の雇用統計によって利上げが早まるとかは考えられない。したがって予想の数字と外れても、それほどもマーケットにインパクトはなさそう。
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