昨日は早朝のセッションでユーロドルは1.10台に突っ込んだ。そしてユーロ円は130円ちょうどを割る寸前まで落ち込んだ。ユーロの全面安である。そしてその後の動きが気になるところだった。もっとユーロ安の度合いを強めるのか。それともここで底打ち感が出てしまって、早急なユーロ買いの相場展開になってしまうのか。
アジア時間ではユーロドルは戻したとはいえ、1.11台にステイしたまま。欧州序盤ではユーロを安いところで拾っておこうという意欲が強まって、1.12台まで戻した。形の上では底打ち感が出てくるところだ。これ以上、下がないと思えば、買っておくにしくはない。そうした安心感が蔓延して市場全体のリスク許容度も回復。
そしてドル円も118円台まで戻してきた。ギリシャ情勢のほうも想定通りに進んでいるようだ。新首相が選ばれ、そして内閣も連立になるということだ。またEU連合とも話し合うという観測も流れ、ますますリスクテークに傾いてもよい素地が出来てきた。
私もドル円、ユーロドルの腰の強さを見ていて、これで底打ちかなと心強いものを感じた。それで何度かドル円をロングにして攻めていったのだが、さすがに118.20アッパーからのロングでは簡単に勝てなかった。上限が118.50を超えなかったというのは結果論だ。
それでもニューヨーク時間に入ってからのドル円は、簡単に上がらなかったなあというのが私の感想である。ユーロ円は朝の安値圏から3円以上もリカバリーしているというのに・・・。
さて今晩はアメリカの経済指標がたくさん出る。それによってリスク相場の動向が振らされるというよりも、まだまだユーロの行方のほうが要注意だろう。昨日もユーロが戻ったとはいっても、ユーロドルは1.13台をつけきっていない。ちょっとした悪材料や要人発言で、1.11台に軽く逆戻りもありえそうだ。注意しておきたい。
日本時間 15時10分
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