昨日のアジア時間ではドル円が重たかった。118円台の中盤からズルズルと下げるのみ。欧州序盤には118円台に突入してきた。グローベックスでの米国株が値崩れしているわけでもないので、リスクオフの影響によるものではない。そこで私もドル円でも売ってみるとか身構えていたところ、あっさりと118円台にまで戻してきて、その後は118円ちょうどを挟んでの神経質な動きが続いた。
それにしても最近のドル円は117円台の前半から118円台の中盤までのレンジ内にきれいに収まっている。117.50ビローで買っていれば、いずれは118円台に戻るし、118.50アッパーを売っておけば、119円台まで持っていかれないで済む。今月は119円台も116円台もあったはずなのに、かなりの間、見ていない気にさせられる。それが結果的にドル円の日足が1円くらいの長さで、何本も並ぶこととなっている。その感極まった状態が、118円ちょうどを挟んでの上下動なのだろう。
次に動き出したのはニューヨークオープン前の企業決算の時間帯だった。キャタピラーの決算が予想を下回り、石油掘削のための重機が振るわないのが原因のようだ。つまり原油安の影響が企業利益にまで及んできたということだ。これで資本市場はまったく暗くなった。米国株は下落を始め、フタタヴィ118円ちょうどを下回ってきたドル円で私はやっとショートに振ることができた。
しかし下値のサポートが効いていると感じているのだから、ドル円を117.50を下回ってまでショートキープしようとは思わない。したがって117.55とかあったら、喜んで買い戻すことになる。私は117.88でドル円ショートだったが、もちろん次に118円台乗せで損切りする。
ドル円が117.70あたりまで落ちてきて、耐久財受注の発表へ。この統計はブレが大きいので日頃は軽視されるのだが、昨日はマーケットのほうが敏感になっていた。結果が悪くて、グローベックスでの米国株は一段安し、ドルは全面安に。私の置いていたビッドの117.55は通り抜けて、117円台の前半まで押し込まれた。これはこのところのサポート近辺。
さすがにここでロング転しようとは思わなかったが、ドル円はニューヨーク時間の午後にもなって118円台まで戻している。今しばらくはドル円のこの狭いレンジはキープされるのだろう。私のポジショニングもそれに合わせたレンジ取引で構えることにしている。
さて今晩はFOMCである。今日の段階で新しい発見が、声明文の中から読み取れるとは思えない。もしフレッシュなことがあってマーケットが過度に反応したにしても、手を出すのは明日の早朝のニューヨーククローズ近辺からか、ちょっと遅れて東京勢の参入と同時でもいいと思う。 材料が重要なものであればあるほど、あまり出遅れは気にしなくてもよいだろう。むしろある程度の動きを確認した後に手を出すほうが、納得感と安心感があるというものだ。
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