昨日はアジア時間のお昼前に、ある内閣参与の発言でドル円は上昇が一服。120円台に乗せていたのに、急速にしぼんだ。ドル円のこれ以上の上昇は持続可能ではないという。あまり根拠もなさそうな話だが、相場の反転時期を欲していた連中が飛びついた格好となった。
ドル円はそのままズルズルと下がってきて、欧州序盤では119円台の中盤まで押し込まれてしまっていた。前日のからのドル円の高値追いの直後なだけに、ちょっとこの下げにはついて行きづらい。せめて戻り売りで攻めたいところだ。
欧州時間ではドル円は119.70-80あたりで凍っていた。なかなかどちらにも振れない。やっと119.90がついて、もうちょっと上がって欲しいと思ったが、やはり120円台で買いこんだプレーヤーの逃げのオファーもかなり出ているようだ。上値は重たい。
私も追いかける感じで119.86でやっと売った。速攻でストップ注文を119.95で置いて、後はマーケットに任すことに。時間はかかったがなんとかアゲインストには会わずに、欧州時間のコアレンジの下限である119.70あたりまで下がってきて、ニューヨーク勢の参入となった。
米国株が急落してスタートした甲斐もあって、リスク回避の流れでドル円も下落。119.40あたりまで落ちた。落ちたのはよいのだが、その反動も大きかった。あっというまでに119.50を超えてきて、私も119.54で買い戻した。日付を超えてもしばらく4見ていたが、ドル円はいかにも重い。
米国債はかなり下がってきており、長期金利は久しぶりのレベルにまで上がってきているのに、腰の入ったドル買いが入らなかった。しかしニューヨーク時間のランチタイム以降はドルの買い戻しも入って、ユーロドルが再び1.11台に沈んでくると、ドルは全面的に強くなった。
ドルが強いせいもあるが、ユーロドルはこれで3日連続で前日の安値を下回ってきている。いよいよ1月のスイスショックのときの安値である1.1098に接近だ。端っこを攻めているときの特徴はいつも同じだが、本の数ポイントを更新するために、その何倍もの反動がある。
前日の安値をほんの5ポイントだけでも攻めているのに、すぐに1.12台まで数十ポイントも切り返したりするのだ。これはトレンドフォローで攻めている筋からは、たいへんつらいものとされている。まあ、それだけ端っこで攻め込んでいる人が多いという現れであろう。それでも戻りはきっちりと切り下がってきているので、ダウントレンドであることに間違いはない。
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