■米国はどこまで米ドル高を容認するかに注目
このコラムでも何度か触れていますが、マーケットの最大の注目は米ドルの全面高をどこまで米国が容認するのかということ。
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●金融緩和競争を米国が静観する理由は? ドル/円は底固めから122円へ向け上昇か(2月5日、西原宏一)
これについては前コラムのとおり、今のところ、米国当局から明確な米ドル高牽制コメントは見られません。
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●安倍首相の「日本は買い」宣言で株高!? 利下げ中なのになぜ豪ドルは注目される?(2月26日、西原宏一)
主要市場の10年債の金利をチェックしてみると、日本が0.40%、ドイツが0.35%、そして米国は2.00%。
米国の2.00%というのは、長期の投資家にとっても魅力的で、米国株に加え、米国債にも資金が流れています。
(出所:CQGのデータより、ザイFX!編集部が作成)
■ECB理事会でQEの詳しい内容を確認!
本日(3月5日)はECB理事会。
いよいよ、今月(3月)から、ECBのQEが始まるのですが、本日(3月5日)のECB理事会でそのQEの詳細を確認することになります。
発表内容によっては、一時的にユーロ/米ドルが反発する局面もあるのでしょうが、前述のようにマイナス金利に向かっているユーロをオーバーウェイトにする投資家は少ない。よって、ユーロ/米ドルの上値は限定的で1.05ドルに向かって下落中。
(出所:米国FXCM)
米ドル/円も前コラムのとおり、上昇トレンドは変わらず124円へ。
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●安倍首相の「日本は買い」宣言で株高!? 利下げ中なのになぜ豪ドルは注目される?(2月26日、西原宏一)
未曾有のマイナス金利に突入しているユーロ圏の行方を占うため、今晩(3月5日)のECB理事会に注目です。
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