■FOMC後にユーロ/米ドルは1.10ドル台へ急騰
3月に入って、1.05ドルレベルで下げ渋っていたユーロ/米ドルも、FOMC後にいったん反発。今朝(3月19日早朝)方、瞬間的ですが、一時、1.1062ドルまで急騰しています。
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2015年のユーロ絡みの通貨ペアは、1月のスイスショック以来、ボラティリティが高く、下落も調整も加速がつきやすい展開が続いています。
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前述したように、イエレン議長の会見は「ハト派(dovish)」ではあったものの、FRBが、2015年6月か9月に利上げをすることは既定路線。一方、ECB(欧州中央銀行)のQE(量的緩和策)をきっかけにしたユーロ売りは継続であるため、ユーロ/米ドルの戻りは限定的。
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■ユーロ/円の下落トレンドは変わらず
また、日本の統一地方選までは米ドル/円の上値は限定的であるため、結果として、ユーロ/円のダウンサイドリスクは変わらず。
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友人のファンドマネジャーも本日(3月19日)のユーロ/円の反発を利用して、ヘッジをかけていた模様(※)。
(※編集部注:ECBのQE(量的緩和)により上昇が目立つ欧州株を単純に買うだけでなく、同時にユーロ売りを行って、ユーロ安に対するヘッジをかけようとすることを指していると思われる。前回の記事の最後を参照→すさまじいECBのQE開始でユーロ急落!ユーロ/円は120円に向けて続落か(3月12日、西原宏一))
ユーロ/円は昨年(2014年)12月に到達した149.78円から一方的に下落していたため、今回の反発で、ユーロの売られ過ぎが緩和されるものと想定しています。
引き続き、ユーロ/円の動向に注目です。
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