昨日のアジア時間では為替相場はあまり動かなかった。ドル円は119円台の前半で張りついているし、ユーロドルも1.08台のミドルで20ポイントほどしか動かなかった。しかし夕方になって中国の中央銀行の発表があった。2軒目の住宅購入に関しては頭金の規制を緩和するというものだ。
それで市場全体が大きくリスクテークに傾くこととなった。欧州株が値を切り上げていくと同時に、グローベックスでは米国株も急上昇。リスクテークに勢いが増してきて、動きの鈍かったドル円も上値追いが明確になってきた。
外部環境を見ても、円売りに対する安心感がある。ドル円かユーロ円をロングにしていくべきだとも思われる。119円台の後半にたくさんあるとウワサされているオファーの存在だけが気がかりだが、そこまで進んでからまた考えても遅くはない。
私も119.50超えからドル円を積極的にロング攻めで参戦した。7ポイントのリスクに対して、その2倍の15ポイントを利益の目標値幅とする。あくまでも短期的な勝負でしかない。
ニューヨーク時間になると、いよいよドル円は119円台の後半へ。120円台を目指す動きとなったが、そこから急に伸びが鈍くなった。ちょっと様子見するしかない。120円をタッチするのか、それとも飛んで走ってしまうのか。
ともかくもドル円119円台の後半は手を出しにくい。しかも米国株はグローベックスセッションですでに大幅高をしてしまっているので、これ以上の上げを演じることができるのかも確かめないといけない。
実際にはマーケットでのリスクテークの強さは変わらなかった。米国株は一段高し、ドル円も下げても限定的。でもドル円は120円台に乗せても値動きにパワーを感じられなかったので、私としてもトレンドフォローで買い上げることはしなかった。
今日はややドル買いの勢力が強い。ドル円を買い込んでいるのは日本人が中心で、その影響でユーロドルも重い展開となっている。ユーロドルは1.0800を割りこんできて、昨日やその前の日の安値を下抜けしてきたのに、大きな投げ売りが出ることはなく、静かに下攻めをやっているところだ。
1週間ぶりの領域にまで下がってきたのだから、ユーロドルの売り参戦で欧州時間を臨みたい。今晩はたくさんの経済指標などが出るが、週末に雇用統計やイ-スター休暇を控えていることから、経済イベントの内容には逐一、反応はしないものと思われる。
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