■2015年4月3日(金)の米雇用統計はいつもと違う?
2015年4月3日(金)日本時間21時30分に米国の雇用統計が発表されるが、今回は通常とは違う特殊なケースとなる。
それは、この日がイエス・キリストの復活祭(イースター)に絡んだグッドフライデーという日であり、米国の多くの州が休日となる中での米雇用統計発表となるからだ。

米3月雇用統計は4月3日(金)21時30分の発表
(詳しくはこちら → 経済指標/金利: 米国主要経済指標の推移)
■雇用統計発表はなぜ今回、前倒しにならないのか?
米国の経済指標の中でも特に重要で注目度も高い雇用統計は、基本的に毎月第1週の金曜日に発表されるが、米国が休日だった場合、通常は発表日が前倒しになる。では、なぜ今回はそうならないのだろうか?
それは、今回のグッドフライデーが米国の連邦法では休日にあたらないからだ。
グッドフライデーは、米国の多くの州では休日となるものの、それは州ごとに決められているもので、連邦法に基づいて業務が行われている政府機関は休みにはならない。
だから、米国の連邦政府機関のひとつである労働省が発表する雇用統計の日程も通常どおりというわけだ。
なお、この日は、米国の株式市場は休場となり、債券市場は午前中のみ取引される。また、英国やドイツなどは休日となっており、欧州の主要市場は軒並み休場となる。
■市場参加者が少ない中で発表される米雇用統計
このように、4月3日(金)はイースターに絡んだグッドフライデーという日になっており、欧米各国は休日となることが多く、金融市場の多くも休場となる。したがって、今回の米雇用統計の発表は市場参加者が極端に少なくなる中で迎えることになるのだ。
市場参加者が少ないわけだから、インターバンク市場での為替の取引量が低迷し、流動性が低下することになる。そういった中で米国の雇用統計が発表され、予想外の数字が出たりすれば、いつも以上に相場が大きく動いてしまう可能性もあり得る。
●なぜ、4月3日の米雇用統計時の相場はいつも以上に荒れる可能性があるのか?(3月31日、西原宏一&松崎美子)

(出所:米国FXCM)
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