昨日の欧州序盤では、ドル円は119円台の中盤。これは最近のレンジから見れば、やや下限に近い。そこまでドル売りが進んでいるということだ。そしてユーロドルは1.08台に乗せてきたところ。これも前日の高値を超えてきているので、ドル売りの圧力がいよいよ高まろうという状態だった。雇用統計の前日でもあるし、よっぽど目新しいレベルでも見れないと、ちょっと手が出しづらいと私は感じていた。
しかしユーロドルの1.08台乗せからの上げ局面では、どうしても触手が動いてしまう。 ユーロドルは1.0840あたりまで上げて、その後は1.08台をキープしたまま小動きとなった。動かないのならば、手を出す必要もない。ニューヨークオープンの動向だけを見て、今日は寝ようかと思った。
失業保険や貿易収支など、アメリカの経済指標は良いものが並んだ。ドル円は素直に上昇したが、ユーロドルは反転・下落に向かうものと思われたが、最初のアクションこそは下がったものの、すぐに反発。米国株が始まるころまでに1.09台まで駆け上がってしまった。
この間、私は何もトレードをしなかったが、1.09台まで上がるとはちょっとびっくり。夜中にはイランの核協議が合意に達したということで、リスクテーク要因になるはずだったが、マーケットはほとんど反応しなかったようだ。
さて今晩は雇用統計。就業者数は24~25万人くらいの増加が見込まれている。これは最近の傾向に沿ったもので、あまり突拍子もない予想ではない。しかし先日のADP指数では大きく予想を下回ったという経緯もある。この指標の発表を契機に、かなりのポジション調整が発生するかもしれない。
つまりリスクオフのほうに大きく動いてしまうということだ。だとしたらドル円かユーロ円でショートで攻めたいところ。発表前にスモールでもいいからショートポジションを作っておいて、比較的に広めにストップロスを設定し、勝負に臨みたい。
ただ今晩はイースターなので、マーケットもほとんどが半日営業。日本時間で日付が変わる頃には、もう相場は動かなくなっているものと考えられる。それがポジション整理をいっそう急がせるかもしれない。ちなみに月曜日は欧州のほとんどが休みなのでプレーヤーが少ない分、マーケットの振れも大きくなるかもしれない。とにかく要注意だ。
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