先週はユーロドルでドル高が鮮明になり、日足で見ると5本も陰線が並んだ。さすがにユーロ買いをする気にはなれない。ドル円も上昇圧力が増している。昨日は欧州序盤ではモリモリと上がってきて、120.50を超えてきた。これでいよいよ121円台を目指すのか、そして3月高値である122円台も視野に入ることになるのか。
先週の金曜日のドル円の高値が120.62だったので、私はレンジの上限に引きつけたということで120.55で売ってみた。もちろん損切りは120.63で即座にカット。ちょっとセコいトレーディングだが、これも仕方がない。当たればレンジ継続ということで、逆張りは効率がよいのも明らか。しかし実際には私の損切りがあっさりとついてしまった。そもそも勝率は悪いことは認識しているので、外れたとしてもダメージは少ないし、精神的に滅入ることもない。
このステージではドル円は120.84まで上がった。その後も120.50アッパーを維持。ユーロドルも1.05台割れを目指す動きとなっている。1.04台に突入するのも時間の問題だろうと考えて、ドル円を120.56でロングにして攻めてみた。すると今度はほとんどフェイバーにもならず、ズルズルと下げてきた。経済イベントは少ない日である。何が起こっているのか、わからない。
ドル円は120.30も割れてきたので、その時点で強制的に損切り。出直しを図りたいが、まずは何かニュースでも出ていないかを調べる。なんとアベノミクスの擁護者である浜田内閣参与が「ドル円は105円くらいがいい」といっているではないか。これ以上の円安は良くないといっているのだ。
これじゃあもっと円高が進んでしまうなあ、と感じた。口先だけの話でも、後からかなりのインパクトを持って相場の転換点を示すことになるのではないかという気がする。このまま3円くらいは円高になってもおかしくはないのではない。そこで今度は120.06でショートにしてみた。
確かに119円台には落ち込んだ。もっと突っ込めと思って見ていたのだが、その直後の戻しは急激だった。私も同値で買い戻すのがやっと。結局は119.72までが安値だったようだ。このドル円の売り材料に飛びついた向きが多いに買ったのだろう。まったく面白くない展開だった。最終的には120円台のミドルまで戻しきっている。
今日のアジア時間ではドル円は売りが優勢。早々に119円台に入って、前日の安値をとらえようとした局面もあった。今夜からマーケットでのイベントが多くなる。経済指標も多いし、また米企業決算といったミクロ指標もたくさん出る。それぞれにマーケットは振りまわされることになるだろうが、一喜一憂することなく、売りべき場所で売って、買うべき場所で買う。結果的にはレンジ相場だったということもよく見られるからだ。
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