金曜日のアジア時間では、ドル円が若干垂れてきて118円台に沈んできた。週を通じて動かなかった日本株だったのだが、それが週の安値を下回ってきて、ややリスク回避の流れが強まってきたからだ。欧州序盤ではドル円は118.80-90といったところ、ユーロドルは1.07台の後半であった。
この2週間で中国株は大きく上昇してきていた。ところが金融当局のカラ売りに関する規制の緩和が報道されたことで、時間外取引で急速に値下がりに向かった。これがマーケットのリスクオフの流れを加速させることとなった。欧州株は大きく下落に転じる。
リスク相場に特有も円の買い戻しも起こった。ドル円は118円台のミドルまで下落。肝心のユーロドルはどちらで反応するのかと思って見ていたが、上昇した。純然たる円相場になったわけではなく、ドル安に向かったことになる。
私は昼から他の仕事が立て込んでいたので、PCの画面の前に張り付いていられなかった。だからポジションを持ちにくい状態にあった。仕方なく参戦は夜中までできないだろうと覚悟はしていたが、株価もようやく動き出したのを目撃しているのに、何もできなかったのは残念。まあ、そんな日もある、仕方がない。
21時半のCPIでちょっと流れが変わった。CPIは予想よりも低めではあったのだが、原油価格の低迷の影響も脱してきたというレベルまで戻ってきたのが好感されたのかもしれない。ともかくドルは反発した。ドル円も119円台まで戻しきった。ユーロドルも50ポイントほども下落した。
しかその後のニューヨーク時間コアタイムでは、やはりドルが重い状態となっていく。ニューヨーククローズではドル円は118円台、ユーロドルは1.08台で終了となった。
今週はギリシャの債務返済が問題に浮上しそうだ。週の後半にEUの財務相会合も控えている。またドイツの長期金利も気がかりだ。先週の木曜日に急低下したドイツ国債の利回りも、とりあえずはマイナス圏に達することなく、ゼロ近辺で踏みとどまっている。とにかくユーロを揺さぶる材料には事欠かない。
日本時間 15時15分
TEST
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)