昨日の欧州序盤では、ドル円は119円台の中盤、ユーロドルは1.06台の後半であった。まずはドル高で進んでいるといったところで、ユーロドルは50ポイントほど下げてきているところ。なかなか1.07台に戻らないので、完全に私もユーロドルをベアだと感じた。
ユーロドルが1.07台に戻したら即座にカットするつもりで、何度かユーロ売りで参戦。結果的に1.0660あたりが安値だったので、何度かのショートトライは数ポイントしかとることができず、最終的には1.07台に乗せてきたところで損切りさせられて、それまでの利益を飛ばしてしまった(涙)。
欧州時間ではギリシャ問題が深刻化してきた。ECBがギリシャの銀行から受け付ける債券のヘアカット率の引き上げを企図しているという。ギリシャの短期債は一斉に値下がりし、2年ものの利回りは30%台まで急上昇。資金繰りに窮するだろうということは前々からわかっていたので、マーケットではパニック的なことは起こらなかった。ユーロが急落することもなかったので、かえって市場には安心感が広がったようだ。
為替相場が目立って動き出したのは、ニューヨーク時間になってからだった。ユーロドルが1.07台にクリアに乗せてきて、ユーロ円が小確り。ユーロドルは1.07台の後半まで駆けあがったが、ニューヨーククローズに至るまでにはドル買い圧力が強まって、1.07台の前半まで押し込まれた。
動き出したように見えても、ドル円もユーロドルもいまだに中期的なレンジ相場の範囲を脱しきれていない。ドル円は118円台から120円台で、ユーロドルは1.05台から1.10台という領域をなかなか抜け出すことができないでいる。
今晩はアメリカの経済指標では中古住宅販売しかない。ちょっと材料不足である。アジア時間に日本株が今年の高値を更新してきたが、これが世界の株価を動かすようには見えない。むしろ注目すべきはギリシャ筋からの資金繰りに関する発言であろう。しかし昨日の相場でもわかる通り、あまりユーロの値段に影響を与えないものとも思われるのだが・・・。
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