金曜日はアメリカの雇用統計であった。水曜日に出た民間調査の雇用データがすこぶる悪かったので、本番も悪くても仕方がないというムードが漂っていた。つまり事前の予想ではペイロールは23万人前後の増加が見込まれていたが、これは20万人を割り込んできても不思議はないだろうというくらいまで期待は下がってきていた。
悪かった場合のリスクヘッジは相当に進んでいたようにも思われる。だから通常通りに20万人アッパーの増加であったならば、その反動でリスクテークが強まってしまいかねない状況で、雇用統計の発表を迎えた。
直前の状況としては、ドル円が120円台に乗せてきており、いかにもポジション調整がこれから加速するぞという形で進んだ。つまり雇用統計はそれほども悪くかなかった場合のフロントランニングである。一方でユーロドルのほうは直前にぴょんと50ポイントほども上がってきた。つまりドル安である。どちらに行きたがっているのか、ドルとしては判断不能である。
私としてはADPの結果に敬意を表して、ドル売りで勝負したいと考えていた。しかしドル円とユーロドルでチグハグなので、ちょっと手が出しずらい。ユーロ円がその分だけ上がっているのだが、ドイツ株も米国株も大きく上がってきているわけではなかったので、ますます迷った。
さて結果は22万台の増加となって、ほぼ予想通りだった。悪いと思っていたプレーヤーにとっては、とてもつもなく良い結果である。しかし本当にそう考えてポジションを張っていいのかどうか。気迷いが見えて、数字が発表された直後はユーロドルが上下に激しくブレ動いた。
外部要因から判断するしかないが、米国債は素直に上がっている。すなわち長期金利は低下しているのだ。ここ2週間、長期金利が上がり続けて市場に不安を与え続けていたので、それが低下に向かったというのはマーケットに安心感を与える方向で作用した。またアメリカの利上げは遠のいたという観測もたって、為替相場ではようやくドル安のほうで決着がつきそうであった。
ドル円は119円台に逆戻りし、ユーロドルも1.12台と1.11台の間を行ったり来たりしていたが、1.12台で落ち着いてきた。しかしニューヨーク時間の午後からはあまり動かなくなった。
さて今晩の注目は欧州の財務相会合であろう。明日にギリシャのIMF返済が迫っている中、どのような妥協を図ってギリシャを救うのか。すでに手当はできているといっているのだから、何も積極的な支援策も出てこないで会議は踊るだけなのか。今日は朝からユーロドルが下げてきていて、1.11台の前半まで差し込んだりしている。
ちょっと足元の材料だけからはユーロ買いにはポジションを傾けにくいところである。またこのまま1.10台に突入するならば、また3回目の1.1051トライということで、1.1085と1.1065で買い下がって、1.1050で全部投げるという計画的ナンピン作戦でいきたいところだ。
日本時間 15時00分
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