昨日の欧州序盤ではドル円は119円台の後半。ドル円はほとんど動きそうもない。円絡みの材料も少ないし、リスク相場になるような雰囲気でもない。ドル円は120円台に乗せてきても、それほどもジャンプしないだろうことが予想される。したがって20-30ポイントくらいのレンジ内にとどまりそうだ。あまりドル円に手を出したくない感じだ。
一方でユーロドルは1.12台目指して上がってきたが、それが1.11台のミドルまで押し込まれてきている。こちらも長い目で見ればレンジ相場なのだろうが、値段についていくには勢いを感じられる。何も材料がない場合はユーロドルのトレンドフォローで攻めようかと思った。
しかしニューヨーク時間になっても依然として外為相場の値幅は小さい。先週末の雇用統計で疲れてしまったのか。ドル円は10ポイントほどしか動かず、ユーロドルは1.11台にステイしたままだ。EU財務相会合が開かれているが、これも進展したとかの話は出てこない。ギリシャ当局は地方政府からお金をかき集めたこともあり、すでに12日の期限より前日に支払ったということで、あまり問題視されていない。
動かないので眠くなって寝てしまったが、朝まで為替相場は膠着状態を続けたようである。強いて言えば、ややドル高方向に進んだというべきだろう。週末に中国が追加緩和をしたというのに、それがあまりマーケットに反映されなかった。むしろ米国株は下げてしまっている。
これはここ2週間ほど騒がした債券相場の下げが一服したかと思ったところ、昨日のニューヨーク時間では再び崩れ始めたことによるリスク回避が起こったに違いない。米国債の利回り上昇が、ドル買いを促した一面もあるのかもしれない。
本日のアジア時間ではますます為替相場は動かなかった。朝からドル円は10ポイントほどのレンジにおさまっている。どちらかに跳ねてしまう前兆だとも考えられなくもないが、目の前で値段を追っている我々としてはもどかしい~。
今晩もEU財務相会合に注目が集まるが、支援策が決まってもマーケットの反応は大きいものではないのではないかもしれない。本当に資金支援が必要なのは6月以降だし、現状でギリシャ政府が妥協案を出してくるとは思えないからだ。まあ、今日もつまらないところで行ったり来たりする展開になりそうだから、基本は昨日の高値と安値を両端とするレンジ取引で臨んでいきたいと思う。
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