昨日の欧州序盤では、ドル円は118円台に沈んでいた。アジア時間でも重い足取りだったが、ここ最近、あまりにも動かなかったせいもあり、ドル円が119円ちょうどを割り込んでくるのは軽い驚きだった。そうこうしているとユーロドルが上がりだした。欧州債が大きく下がってスタートしたのだ。ここ最近のパターンの通りである。
ユーロドルが1.14台に乗せてきたところで私も追随でロング攻め。1.1411で買って持っていたが、1.1430あたりまででコツンときて、すぐに反落となった。私もすぐに投げて、ほんの数ポイントが取れただけで終わった。ドル円が下がっているのだから、ユーロドルももっと激しく上がるのかと思って期待したが、最初の上値トライでは期待外れだったとしか言いようがない。
しかしユーロドルは1.13台に沈みはしたものの、相当に腰が強い。ちょっと1.14台の前半というレベルで妙なレンジ相場に入ってしまったという形になった。そこでアメリカの経済指標の時間になった。PPIと失業保険だ。ずっとPPIなんか軽視され続けている昨今なので、注目度は失業保険のほうが高い。その失業保険が予想よりも良かった。しかしあまりドル高には進んでいない。
株価は動かずで、債券価格は上がっている。雇用関連のデータが良かったので、素直に債券相場なんかは下げればよいのに、反対である。よく見ると気にはしていなかったPPIのほうがマイナスであった。これにマーケットはちょっとは驚いたのかもしれない。考えようによっては年内の利上げもなくなってしまうかもしれない。ユーロドルもやや上昇気味。
債券相場は不調を極めていたが、これで上がってくるならばマーケットは明るくなるかもしれない。少なくとも金融緩和という政策に対しての自身は回復してくるかもしれない。そうなるとリスクテークが起こってくることになるかもしれない。だったらもうちょっと待って米国株の現物が始まるのを待ち、反応を見てから次の一手を考えよう。
ユーロドルの上サイドを期待しすぎていたせいか、米国株の上昇とともにユーロドルが下がってくるとなんとなく興ざめ。また1.13台に沈んできたので、私は体力を翌日に温存することにして就寝。結局、米国株は上がりっぱなしとなり、また歴史的な最高値を視野におさめるところまで吹き上がってきた。ユーロドルも1.14台まで戻しきってニューヨーククローズを迎えた。
本日のイベントとしては、エンパイア指数、ミシガン大学の景況感など、センチメント系が多い。いずれもマーケットに影響力のあるデータであるが、このところ他の景況指数がやや悪化傾向にあることを忘れてはいけない。
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