昨日の欧州序盤ではドル円は123円台の中盤だった。これは今週の週明けでのドル円の急落以来のマックスの戻し高値ゾーンであった。そして数時間後に控えるアメリカの雇用統計。これは前日のADPの民間調査が良かったこともあって、期待が先行していた。欧州時間ではマーケットは小動きながらも、着実にドル高・株高が進んで、雇用統計に向けてのポジションメークがリスクテークの方向で進んでいるのがわかる。
徐々にポジションがたまっているのだから、実際に結果が良くても反応は小さいものとなるのが予想される。自分が雇用の予想をどう感じているかとは関係なく、市場の期待と反対のほうに張るのが面白い。そのほうが大きな値幅が期待できるからだ。そういうわけで私はドル円のショートメークをするべく、指標の発表直前まで我慢した。
発表10分前にはドル円は123.60アッパーまで上がってきた。そこで私は123.61で売ってみた。即座にOCO注文を損切り25ポイント、利食い50ポイントでセットしてしまう。まあドルが上がってしまうようなことになれば、損切り幅など25ポイントでも50ポイントでも同じようなものであると考えられる。それならばやられる値幅も小さいほうがよい。そもそも思い入れがあって作るポジションでもないのだ。
さて就業者数が23万人の増加が事前の予想であったところ、結果は22万人台にとどまった。冷静に考えれば、ほぼ予想通りとしてもよいところだ。しかし期待が強まっていたせいもあって、しかも相場もそちらの方向に動いていたこともあって、マーケットの反応は過敏すぎるのではないかと思われるくらいに動いた。ドル円もユーロドルも50ポイント級のドル安に動いた。ドル円はあっさりと122円台まで突入もし、私の利食いもダンになった。
その後はドル円は大きく戻すこともなく、123円の前半でウロウロしている。アメリカが3連休に入るので、早めにポジション整理も済んでしまい、その後のインタレストが少なくなって来たのだろう。だんだん参加者が少なくなることも予想され、ますます動きづらくなってくる。
いっぽうでドルの利上げ期待がかなり減退したので金融相場的に米国株は上昇していたのだが、やはり徐々に値を崩してきた。それでニューヨーク時間ではリスク回避でユーロ円に重さが感じられる展開となった。
今日はアメリカが休みだということもあって、イベントがない。すでに市場の関心は日曜のギリシャ国民投票に移っており、多くの政治日程が結果を見てからということになっている以上、結果が出るまでは動くに動けない。まあ今晩はお休みというところか。
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