金曜日はニューヨーククローズ直後に、ギリシャ政府が再提案をEU側に出してきた。2日も3日も待たされて、やっとのことだ。ともかくも提案が出てきたのでマーケットは急激にリスクテークとなり、早朝のセッションでドル円もユーロドルも50ポイントほどピョンと跳ね上がった。そしてドル円は122円台に乗せてきて、ユーロドルは1.11台に乗せてきての欧州時間入りとなった。
そのうちドル高で反応することになるのは、過去のパターンでも明らかだ。私としてはユーロドルかドル円のどちらでも良いのでドルロングにしたいと考え、ドル円のほうを選択した。夕方に122.22で買っていった。まあ、122円台を割れてきたら損切りしよう。だからそれに見合う利食いポイントは122.75アッパーだ。25ポイントのリスクを取って、50ポイントの利益を狙いにいく算用。後はどうなるかはマーケット次第。目先の細かい動きはまったく無視することにする。
しかし先にユーロドルの伸びのほうが鮮明になってきた。ユーロドルは1.12台まで上がってきて、選択ミスかとも思われた。しかしドル円もそれほども落ちない。ユーロ円でも買いが入っているからだろう。中国株が続伸して終わったので、そちらのほうからもリスクテークへの安心感が醸し出されている。欧州株も高い。したがってリスクに敏感なクロス円が全面高になるのもうなづけるというもの。ドル円はスピードこそ遅いものの、着実に122.50に近付いてきた。
ギリシャの削減案はかなりEU側の主張に沿ったもの。これで週末に開催されるというユーロ圏の財務相会合や首脳会合で合意が取り付けられるだろうという楽観視がマーケットをリードしている。合意が成れば、ギリシャへの資金援助も可能になるからだ。しかし1週間前に国民投票で緊縮策ノーが出たばかりなのに、それに反するような提案で妥結してもいいものだろうか。
だったら何のための国民投票だったのかと懐疑的になってしまう。ただの政治的パフォーマンスのためだけだったのだろうか。だとしたら、ギリシャ国民が黙ってはいないだろう。マーケットはEU離脱の危機も遠のいていると歓迎しているが、もっと深刻な問題が今後は発生しそうである。
ともかくもニューヨーク時間に入っても米国株は堅調。あまり押し目を作らないドル円の動きだったので、そのまま持っていてもよかった。しかし週末のEU会合は波乱要因でもある。日付が変わってからようやく利食い注文がダンになった。
注目のユーロ圏の財務相会合と首脳会議だったが、長い時間をかけても結局は明確な指針を出せないでいる。ギリシャが過去の5年間で約束を守らなかったこともあり、ドイツなどはかたくなになっているようだ。それに比べてギリシャ側からすれば国民投票に逆らってまでEUに妥協を示したということで、債務減免などを求めている。予想されたことだが、双方の意見の隔たりは大きい。
朝方は先週末のニューヨーククローズのレベルから比べると、明らかにリスクオフで始まった。しかし東京時間のランチタイム以降はやや持ち直し。株価の回復とともにドル円やユーロ円も堅調さが目立つようになってきている。15日までにギリシャに緊縮案を実行するための法制化と即時実施を求めているが、これがパスするという見方が強くなっているのだろうが、まだまだ予断は許さない状況に思えるのだが…。
日本時間 15時20分
【2024年12月】ザイFX!読者がおすすめするFX会社トップ3を公開! | |||
【総合1位】 GMOクリック証券「FXネオ」 | |||
GMOクリック証券「FXネオ」の主なスペック | |||
米ドル/円 スプレッド | ユーロ/米ドル スプレッド | 最低取引単位 | 通貨ペア数 |
0.2銭原則固定 (9-27時) |
0.3pips原則固定 (9-27時) |
1000通貨 | 20ペア |
【GMOクリック証券「FXネオ」のおすすめポイント】 機能性の高い取引ツールが、多くのトレーダーから支持されています。特に、スマホアプリの操作性が非常に優れており、スプレッドやスワップポイントなどのスペック面も申し分ないため、あらゆるスタイルのトレーダーにおすすめの口座です。取引環境の良さをFX口座選びで優先するなら、選択肢から外せないFX口座と言えます。 |
|||
【GMOクリック証券「FXネオ」の関連記事】 ■GMOクリック証券「FXネオ」のメリット・デメリットを解説! スプレッド、スワップポイントなどの他社との比較、キャンペーン情報や口座開設までの時間、必要書類も紹介! |
|||
▼GMOクリック証券「FXネオ」▼ |
|||
【総合2位】 SBI FXトレード | |||
SBI FXトレードの主なスペック | |||
米ドル/円 スプレッド | ユーロ/米ドル スプレッド | 最低取引単位 | 通貨ペア数 |
0.18銭 | 0.3pips | 1通貨 | 34ペア |
【SBI FXトレードのおすすめポイント】 すべての通貨ペアを「1通貨」単位、一般的なFX口座の1/1000の規模から取引できるのが最大の特徴! これからFXを始める人、少額取引ができるFX口座を探している方は、絶対にチェックしておきたいFX会社です。スプレッドの狭さにも定評があり、1回の取引で1000万通貨まで注文が出せるので、取引量が増えて稼げるようになってからも長く使い続けられます。 |
|||
【SBI FXトレードの関連記事】 ■SBI FXトレードのメリット・デメリットを解説! スプレッド、スワップポイントなどの他社との比較、キャンペーン情報や口座開設までの時間、必要書類も紹介! |
|||
▼SBI FXトレード▼ |
|||
【総合3位】 外為どっとコム「外貨ネクストネオ」 | |||
外為どっとコム「外貨ネクストネオ」の主なスペック | |||
米ドル/円 スプレッド | ユーロ/米ドル スプレッド | 最低取引単位 | 通貨ペア数 |
0.2銭原則固定 (9-27時・例外あり) |
0.3pips原則固定 (9-27時・例外あり) |
1000通貨 | 30ペア |
【外為どっとコム「外貨ネクストネオ」のおすすめポイント】 業界最狭水準のスプレッドと豊富な情報で、多くのトレーダーに人気のFX口座です。FX取引が初めての初心者から、スキル向上を目指す中・上級者向けまで、各自のレベルにあわせて受講できる学習コンテンツも魅力です。比較チャートや相場の先行きを予測してくれる機能など、取引をサポートしてくれるツールも充実しています。 |
|||
【外為どっとコム「外貨ネクストネオ」の関連記事】 ■外為どっとコム「外貨ネクストネオ」のメリット・デメリットを解説! スプレッド、スワップポイントなどの他社との比較、キャンペーン情報や口座開設までの時間、必要書類も紹介! |
|||
▼外為どっとコム「外貨ネクストネオ」▼ |
|||
※スプレッドはすべて例外あり。この表は2024年12月2日時点のデータをもとに作成しているため、最新の情報とは異なっている場合があります。最新の情報はザイFX!の「FX会社おすすめ比較」や、各FX会社の公式サイトなどで確認してください |
総合ランキング4位~10位、「取引コスト(スプレッド)」「スワップポイント」「初心者におすすめ」などの主要な項目ごとのランキングは、以下の記事をご覧ください。
【※関連記事はこちら!】
⇒FXトレーダーのリアルな声を反映! ザイFX!読者が選んだ「おすすめFX会社」人気ランキング!
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)