昨日の欧州序盤では、ドル円は123円台の後半。124円台になかなか到達せず。高いことは高いのだが、124円台に乗せると大量のオファーが待っているのではないかと思わせる展開だった。私も買うならば124円台に乗せてからにしようと考えており、それは逆にいうと大台がチェンジする手前は売っていけということだ。
そこで私も123.92で売りこんでみた。別にドル円がベアのわけではない。テクニカル的に124.00が引っかかりどころになるかどうかは、事後的にしか確認できないため、とりあえずショートに振って大台乗せで買い戻しをするしかないからだ。勢いがあったら、そこで倍返ししてロング転してもよい。
ドル円は下がっても123.85アラウンドまで。落ちもしないし、上がりもしない。つまり動いていないのだ。アジア時間の早朝にギリシャ議会で緊縮策の法案が通過したのがビッグイベントだったので、それ以上の材料を欧州市場に求めるのは無理。余計にマーケットがスタックしてしまう。こうなるとニューヨーク勢の参入まで待って、企業決算や経済指標に期待するしかないのか。
しかしさすがに高値張り付きしているドル円だ。高いということ自体が、買い需要の旺盛さを表している。すぐにドル円は124円台に乗せてきた。私もいったんはロスカット。後は動向を見守って、激しく上がっていくならば、私も飛び乗って買ってみるつもりでいる。そう思っていたのだが、なかなかドル円の伸びは悪い。124.15あたりまで上がって止められてしまう。その間、ユーロドルは50ポイント級の値下がり、つまりドル高を演じているというのに…。
ドラギ総裁の会見も従前のものと変わらない。ギリシャ救済が決まって、量的緩和も継続するというもの。結局のところ、ニューヨーク時間ではドルの全面高で推移したものの、すでに欧州時間でドル高になった水準を維持しただけにすぎず、ダイナミックな動きはなかった。
ギリシャ問題が落ち着きを取り戻し、来週初の20日のECBへの返済もなんとかなるだろうという楽観的な見方が大勢を占めている。マーケット全体もリスクテークに傾いており、ドイツ株はここ1か月で下落した分の8割がたを取り戻している。リスクが膨らんでいるので、日本は3連休を控えてポジション整理やヘッジが進むものと思われる。
今日の東京市場でも株価の上値は重い。ドル円でも売ってみたいが、ユーロドルが前日の安値を下抜けした1.0850割れあたりで突込み売りをしてみるのも面白そうだ。今晩も経済指標は注目されないだろう。
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