金曜日はいよいよドル円が125円台に乗せるかどうかで、夜の雇用統計待ちとなっていた。その前日に125円台にタッチはしたが、ステイできずに下がってきた。下がったといっても、124円台の後半である。
まだまだ上サイドに行きたがっているのは明らかだ。それを確かめるための雇用統計なのだが、そのために昼間からすでにドル円の買い圧力が強い。ぜんぜん下がらないで124円台の後半のままで、欧州時間に突入した。
黒田総裁が定例の会見をしたが、内容は相変わらずでサプライズはなし。再び下がりだした原油価格についての言及があっただけだ。すでにコアCPI、つまりエネルギー価格を除いたものを新しい指標として用意しているあたり、来年前半までに∔2.0%の物価目標の達成は難しくなってきているのかもしれない。
とりあえず会見はマーケットにはノーインパクト。私もドル円を拾っておこうと考えていたので、124.70でビッドを出しておいた。中抜けしている間にダンになっていた。そしてこのロングをホールドしたまま、発表の時間を迎えた。124.50割れでストップ注文だけ置いてある。
数字が発表されたら、速攻でストップロスがダンになった。結果は悪かったようである。就業者数が予想に達しなかったからだ。それでも20万人以上の増加だったのだから十分ではないかと思えるのだが…。
まあ相場がドル売りに傾いたのだから仕方がない。そうこうするとドルが上がってきた。やはり9月利上げを思いとどまらせるほどの悪材料ではないと見たのであろう。
ドル円は125円台にタッチ。まったく無念である。最初に上サイドを攻めればよいものを。しかしいったんは損切りがついたので、しばらくは頭を冷やすためにも休息。米国株のほうはオープン時から値を下げてきた。
ここで再びドルは軟化。今度は124円台の前半まで下がってきた。このままニューヨーク時間の午後もドルは軟調な地合いを維持した。ユーロドルもドル円も、ドルとしては日中の安値圏で引けた。
今週は日本がお盆休みに入る。だから動きは鈍くなるだろう。手を出すのは海外市場が中心とならざるをえない。そして今週は大きなイベントもなく、国際的に夏休みモードに入ることとなる。 私もレンジ取引に多少、手を出すほかは、あまり積極的にポジションを取ろうとは考えていない。
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