昨日はアジア時間でもリスクテークが進んだ。先週末の雇用統計の結果が悪かったのを受けて、米国株が反発に転じたのを好感しているからだ。私も朝からドル円をロングにして攻めたのだが、あんまり上がらない。依然として120円ちょうどをはさんだ展開が継続したままなので、欧州序盤でいったんは120.05で売ってやめてしまった。
後はニューヨークオープンの頃合いの動向を見てから、また態度を決めることにした。すでにグローベックスでの米国株は大幅高してしまっているので、ここから一段高していかないとドル円の120円台でのロングはかなりきついものになるものだと予想されるからだ。
ユーロドルのほうは50ポイント以上のドル高が進んだが、ドル円のほうは20ポイントくらいだけだった。やはりここ最近のレンジにこだわっているのだろうか。なかなか119円台から120円台での推移というレンジ相場の枠を抜け出してこない。米国株は大きな利食い売りも出てこないようで、スタート時点から上値攻めとなった。
私は早めに寝てしまったが、ドル円は120.55あたりまで上がるのがやっとのようだった。しかしそのままドルの全面高で、高値張り付きのままニューヨーククローズを迎えている。
そして本日の東京市場もその流れが続いていた。
ところで、アメリカの年内利上げの可能性が低くなったというマーケットの解釈で、市場は完全にリスクオンになった。そしてアメリカがタイトニングに踏み切れない以上は、日本も追加緩和をしやすくなったという見方が急速に台頭してきている。
やはりG20でも議論されたように通貨安につながるような金融政策を取ることは極力、避けるべきという土壌ができていたのである。だからアメリカの利下げ見送りは絶好の追加緩和のタイミングだと考えられているようだ。
この流れは明日の日銀の決定会合での結果が出るまで続くのだろう。そして日本円を売る動きも強まりそうだ。しかしこれだけでは121円台に乗せるのがやっとだろう。120円台の後半からは売り姿勢で臨もうと考えている。あまり動かなさそうな為替相場だが、最近のコアレンジからはみ出さないものとして行動する。
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