相変わらずドル円は120円ちょうどを挟んでの一進一退が続いている。これで1か月以上のレンジ相場である。日足のチャートで見ても、短い陽線と陰線が何本も順番に並んでいる感じだ。ますます119円台の前半では買っておいて、120円台に乗せたあたりから売りに転じるという方法に乗じるのがよさそうに見える。
先のFOMCでも日銀の会合でも抜けきれなかった。またアメリカのGDPや雇用統計でも抜けきれなかった。だとしたら次は何の材料でブレークするのというのだろうか。ちょっと目先の動きは想像しにくい。
昨日の欧州序盤では、ドル円は119円台の後半だった。動かないことを想定しているのならば、ちょっと買っておいてもよいところかもしれない。しかしここ最近のコアレンジの下限は119円台の前半なので、もうちょっと下がるかもしれないと思った。
そうだとしたら、安易にロングを作ってしまえば苦しい思いをすることになるかもしれない。まあアメリカの経済指標が出てからとか、米国株がスタートしてから判断してもよさそうである。
失業保険は予想を上回った。しかし為替相場の反応は薄い。ドル高にわずかに進んだが、それも10ポイントもない。まったくの動意薄のまま、ニューヨーク時間に入った。しかし膠着状態に変わりはなかった。結局、何もできずじまいで私は寝ることにした。夜中の議事録の公開まで待っていても仕方がないだろう。
議事録の内容は想定の範囲内のものであった。9月利上げを見送った理由も、何か新たなものは見られなかった。中国経済を懸念しており、インフレ率の低下も心配しているというものだ。それでも多くのメンバーが年内利上げを主張しているとのこと。
これを契機に米国株は上昇に弾みがついたが、為替相場ではファーストアクションではドル売りに、しかしやがてはドルの買い戻しが入ってニューヨーク時間を終了した。
ドル円に限らず、ユーロドルもレンジ内にスタックしている。3か月前まで激しく動いていたユーロドルだったのに、めっきり動かなくなった。一日の値幅はそれなりにあるのだが、レンジの外にはみ出さない。
ユーロドルの1.10台とか1.14台は見なくなって久しい感じがする。やはりドル円もユーロドルもレンジ取引に励んだほうがよいのかもしれない。どうもレンジの両端で逆張りでポジションを作りたいという気にしなからない。
日本時間 15時00分
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)