アメリカがすでに連休モードに入っているので、金曜日もマーケットはあまり動かないものだと想定された。そして事実、朝からすべてのマーケットが動意薄。それでも夕方にかけては、ドルが全面的に下がってきた。
ドル円は122円台の前半まで垂れてきて、ちょっと下サイドのストップ投げ売りが気になるところまで下がってきた。月初の雇用統計でぴょんと跳ね上がって以来、ドル円は121円台を見ていない。だから売りのストップ注文がたくさん並んでいるのが容易に想像されるからだ。
ドル円が売られたのはリスク回避の一面もあった。最近、おとなしくなっていた中国株が大幅安をしていたからだ。ニュースを探すと、中国の規制当局が証券会社に調査に入ったというのだ。それがどのくらいのインパクトなのかは、よくはわからない。
しかし後の祭りになっては困るので、とりあえずリスク調整が急いでおこうという感じ。しかもアメリカ休みに入っているので、すでに週末超えのポジション保有のリスクを意識される段階になっている。
だがナイトセッションで日経先物を見ている限り、売りものが一巡すると株価の底は浅いものであることが判明した。すぐにドルの買い戻しが入り、ユーロドルのほうも1.05台に突入してきた。
私としてもドルロングにしたいという思いはあるものの、なかなか手が出なかった。参加者が少ないといいながらも、ニューヨーク勢の参入まで待つことにした。しかし予想されたとおり、ニューヨーク時間のコアタイムでは動きは鈍いものとなった。
今週はイベントが豊富だ。中国の景況指数が明日から出てくるし、木曜日には12月緩和を期待されているECBの理事会もある。そして金曜日には雇用統計だ。今週の一連の行事をスルーすると、アメリカの金融政策やECBの緩和情勢もはっきりしてくるだろう。
ユーロドルが直撃を受けるのは必至で、今年の安値である1.0463狙う位置まで突っ込む可能性も高い。私としてもドルブルのスタンスを変えていない。しかしちょっとドル円でのロングは避けたいところ。
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