昨日はクリスマスイブで欧州のほとんどの国がお休み。だからマーケットも大きく動くとは思えなかった。まだアメリカも取引はやっているといっても、株や債券は半日営業である。参加者がぐっと減っている状態。だから動意薄となっても仕方のないところだ。
そうした中でもドル円やユーロ円は重い足取りが、今週になってから続いている。単に先週末の日銀の奇妙な緩和に不信を持った市場の反応という見方もできるが、もうひとつの理由として来年に向けての税制改正も懸念されているようだ。
これまで税金面で優遇されていた外債投資のキャピタルゲインの部分の課税を、元の状態に戻すというのだ。制度改正は以前から決まっていることなので、何のサプライズもない。だがマーケットが気にしているのは、駆け込み需要が出てくるのではないか、ということである。
為替のバリューデイトでスポットが年内であるうちは、円買い需要が高まるという観測が立っているのだ。だからこのところ、米国株の上昇や原油相場の持ち直しがあっても、円相場だけはリスクテークのほうに振れていない。
実際に外債がらみのフローが目立って出てきているわけでもないのだが、マーケットのほうが先走って心配しているだけなのだろう。実際に円相場と相関性の強い日本株も、とても重い展開を強いられている。
そういうことであるならば、来週の月曜日あたりまではドル円やユーロ円は上値が重いものだと思って構えないといけない。あまり下押しに勢いがないだけに、相場へのエントリーは難しい。それよりも実質的にも来年入りしてからのリバウンドを取りにいったほうが安全のような気がする。
今日は海外市場がすべて休み。だから為替相場も動かない。今夜は何も見ないで早々と寝るのがよいだろう。
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