昨日はアジア時間で日本株が大幅上昇をした。確かに昼前に出た中国の貿易統計は予想よりも良かったし、原油相場も一段安していない。それでも日本株は買いで反応し過ぎである。外部要因であるところの、肝心の米国株などはグローベックスセッションでそれほども上がっていないのだ。
いやむしろ午後からは中国株が急速に値を下げている。だから日本株は東京市場では高値張り付きで、そのまま高値引けしたということで、割高感が強まったまま海外市場入りすることになった。
余りにも高すぎるので、いつ崩れてもおかしくはない。後はきっかけ待ちである。リスク相場としての崩れが予想されるので、ドル円やユーロ円は下値方向ばかりが気にかかる。ドル円はアジア時間で118円台に乗せてきて、そのまま118円台で踏ん張っているが、それ以上の上がりも見せない。
日本株だけを見ていると、もっと上がってもよさそうなものである。いかにも6日続落の後で、買いたくて買いたくて仕方のない向きの買い出動であろうと予想される。そうしたロングポジションはもろいものだ。
しかし欧州時間ではなかなか相場は崩れなかった。私もドル円を118.25でショートに構えていたのだが、まったく117円台に突っ込むこともなし。買い戻しのストップ注文は、昼間の高値のちょっと外側ということで118.40で出してある。今年に入ってからのマーケットのテーマの一つが原油価格なので、日ごろはあまり見ない石油在庫報告の発表まで寝ないで待っていることにした。
0時過ぎに原油在庫が発表されたが、原油相場にダイナミックな動きはなかった。上下1ドルもない変動幅のみ。しかし値下がりはしているということで、米国株なども下がりだした。マーケットも神経質になっている証拠だ。だが為替相場にはあまり影響はなし。
ドル円は118円台を割り込まないので、私も118.08で買い戻して取引終了とした。その後、米国株が一段安したので、ドル円は117円台に突入したが、値幅は小さいものだった。
今日になってドル円はやっと117円台のミドルまで下がってきた。昨日のニューヨーククローズのレベルから比べると、それほども株安は進んでいない。そして原油も安くはない。それでも前日に大きく海外株が下がったのを嫌気してのリスク回避も出てきたのだろう。
今晩も注目は原油相場と米国株である。ドル円は116円台から118円台のレンジに収まった感じもするが、当面はその両端での逆張りでもワークしそうである。基本は116円台で買い、118円台で売りということだ。
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