昨日はアジア時間で大きくリスク回避の動きが強まった。原油価格がそれほども落ちていないのだが、ともかくも今年の最安値を更新してきたので、マーケットに不安が襲った。朝から日本株は一本調子で下落した。ドル円はいうまでもなく、重い足取り。
私も何度もドル円をショート攻めで入る。株価が戻らないので、キープショートのままでもよいのだが、利食いを速めて回転を良くしておこうと考える。なにせ原油相場に依存しているような危ない相場展開が続いているので、どういう拍子にか、急反発するかもしれないからだ。ポジションがなくなったら、何度も入りなおせばいい。
ドル円はお昼過ぎにようやく117円台を割り込んできた。いかにも遅い。116円台の後半はそろそろかな、と思ってはいても、やはりここはショートに振るしかない。そのうち日本株は大幅安といわれる状況にまでリスクオフが進んだ。東京市場が終わってもリスクオフの流れは変わらず、欧州株も安値攻め。
ドル円はついに115円台に突入してきた。この際に私も面白がって115.98とかを売りこんでいったのだが、これはやり過ぎであった。すぐに116円台に戻したところで買い戻させられる羽目になった。ドル円は猛烈な買い上げに会い、30分くらいで1円級もメクレ上がってしまった。ちょっとニューヨーク時間まで様子見をする。
GSの決算や住宅着工のデータが出たりしたが、マーケットはそれどころではない。すでにグローベックスでは米国株は大幅安となっており、このままのギャップを維持して米国株は始まるのかと不思議に思われるくらいだ。
もっとドル円が下げ基調になってもよさそうなのに、116円台のミドルアッパーで推移したままだ。下がっていかないものは、見込みでショートにするわけにもいかない。
米国株は夜中に一段押しした。その際に日経先物も15000円台に突入した。リスクパニックになるはずのところが、ドル円やユーロ円はそれほども落ちていない。これまで落ちないと、かえって腰が強いのが印象付けられる。朝になって画面を見たら、ドル円は117円台に極めて近いところにいる。
なんでこんなに高いのか。米ドルの金利は短期も長期も低下しているのに。まあ、ファンダメンタルズで説明できないのであれば、きっと116円ちょうどあたりがテクニカル面での強力なサポートであったと思うしかない。
今日も経済指標はいろいろ出るが、まったく無視されるであろう。不安定な株価に左右されることのほうが多そうだ。しいてマーケットの流れを変える可能性があるとすれば、ドラギ総裁の会見だが、これとても「なんでもやる」としか出てこないだろう(苦笑)。
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