先週の後半はECBの会合の後の、緩和期待の高まりで大いにリスクテークの流れが強まった。米国株も大幅反発。日経先物も同じ週につけた安値である15780円から金曜日の戻し高値である17275円まで、1500円幅も上昇している。外部環境に何の変化もない。
原油価格は戻ったといっても、32ドル台であり、ちょっと前までは安いから嫌だといっていたレベルである。だから週明けの動きにはマーケットの関係者は誰もが注目した。つまり緩和期待だけで、そのままリスクテークの流れが続くのかどうか。もちろん今週は日米の金利会合が控えているのも事実である。
昨日は朝がたのドル円は118円台の後半で始まって、いかにも119円台にも簡単に乗せてきそうであった。私も短期的なトレンドを無視するわけにはいかない。もちろん後追い的にドル円をロングにしていかねばならないのだが、まだポジションを持っていない自分としては、いかにも出遅れ。
まあ119円台に乗せてきたらストップ的に追いかければいいや、くらいにしか考えていなかった。むしろどうせ買うのだから、ここで一度ば売りこんでおこうと思った。テクニカルポイントの手前でやる作業と同じである。朝から118.80でドル円をショートにできたが、これが利食いになるとは考えていない。119.03あたりでド転ロングする姿だけを想像している。
しかし東京時間では原油価格の伸びも、また日本株の伸びもイマイチだった。この2日間の相場上昇のスピード調整のような感じになった。株価や原油が安いほうに向かっているので、私もドル円のショートの利食いを急ぐ理由はない。しかし夕方から出かけないといけない事情があったので、利食いを118.25で、損切りを118.75で設定して、OCO注文を出して出かけた。
結果的には利食いができたのだが、相場の動きから振り返ると、もし画面を見ていたならば118.35とか118.40で買い戻してしまっていただろう。そのくらい何度もコツンと下げる局面で何度も引っかかっているのだ。見ていなくて良かった~。
ドル安の傾向はニューヨーク時間でも変わらなかった。ドル円もユーロドルも一日の変動値幅としては実に小さいものだったが、先週後半からたまってきたドルロングの売り調整が優勢だったといえよう。なお、原油価格は3ドル落ちて、再び30ドル割れを喫している。
今晩も原油価格に振らされるだろう。というよりも原油価格の上げ下げにしたがって、ドル円のポジショニングをするのが安全運転のようだ。関心の集まるイベントである金利会合は水曜日と金曜日なので、要人発言で面白いことでも出てこない限りは、様子見になってしまうかもしれない。
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