昨日も昼間からクロス円は安値攻め。スピードは遅いものの、着実に安値を切り下げていく展開だ。ユーロ円はすでに125円ちょうどを下回った段階で、下げのスイッチが入ったようだ。もう当分は戻らないことを前提にして、ユーロ円尾ベアスタンスを維持しなくてはいけない。
クロス円はリスク相場に感応度が高いので、先週末からの株高だけが心配材料である。ユーロ円をショートで攻めても、株高局面にぶつかったりしたら、かなり苦しい場面にも出会うことが想像される。
昨日の欧州序盤では、ドル円はだんだんと下がってきての112円割れ寸前のところ。ユーロ円の下げが主導している格好だ。ユーロ円も123円台のミドルまで落としてきている。ここは素直に売りこんだほうがよさそうだ。私も123.66から売りこんでいった。
なんちゃって介入でドル円が急反発することもあるので、そういったところだけ要注意である。注意はしても、みんなが注意しているだけあって、反動は50ポイントくらいは軽く持っていかれてしまうようなことになるだろう。昼間にもそういったステージはあった。
ユーロ円は123.15あたりで止められた。しかしそこまでの下げは一方的であった上に、底を打ったとはいえ急激なショートカバーは見られない。私ももうちょっと我慢して持ってみようと思った。むしろ123円ちょうどを割れてきたら、売り増ししたい感じだ。
ニューヨークオープン近くまで待ったが、123円は割り込まず。オプションからのヘッジの当てがいのビッドもあるのだろう。グローベックスでの米国株もそれほども下げ幅を拡大していないし、アメリカの経済指標が出てきて良い数字が並んでも困る。そういうわけで私は123.18でいったんは買い戻した。
アメリカの経済指標は総じて悪いものがたくさん並んだ形となったが、それでも株価の下げは限定的だった。原油安も進んでいるのに、それほどもリスクオフは進まなかった。ユーロ円も安値引けしたとはいうものの、依然として123円割れを喫していない。
株価が急落などもしないので、なかなか思い切って突っ込んでドル円やユーロ円を売っていくことができない。米国株もドイツ株もある程度、戻してきての安心感に包まれているのかもしれない。
まったくダウンサイドリスクに緊迫感がないのだ。テクニカル面からクロス円は下げているとはいっても、そうした外部環境のフォローも欲しいものである。
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