昨日はドル円が113円台でスタートしたアジア時間だったが、日本株が堅調だったため、リスクオンの勢いが強まった。そしてドル円は114円台乗せ。前日にも114円台があっただけに、よくもここまでもどしてきたなあ、という感じである。
買っているのは日本人が主体のようであるが、こんな最近のレンジ内の上限で必死になって買い向かわなくてもいいのにと思ってしまう。ゆっくりと押しを待っていれば、今日は買えなくても買いそうなものだとは考えないのだろうか(笑)。
高値引けの格好で終わった日本株だが、海外市場でのリスク動向にはさらに注目が集まった。欧州株やグローベックスでの米国株は大きく利食い売りに押されている。翌日の雇用統計までは様子見したいという思いもあって、利食い売りが先行している形だ。
それで為替相場ではドル円が114円台を割り込んできた。こちらも利食い売りといったところだろう。私としてもドル円はレンジ相場のボックス圏に入っていると思っているが、あれだけ強力に114円台まで買い上げていたドル円が、こうもあっさりと113円台に逆戻りするとは。
私が見ていた時間までは、ドル円は113円台の中盤までだった。しかし夜中には113円台の前半まで差し込んでいる。しかしご丁寧にも、やはりそこで止められた。今のところ、レンジ相場は続いていると考えるべきであろう。
今夜はアメリカの雇用統計。先日の民間調査の結果が良かったので、今回の雇用統計は良いものを期待されている。しかし今回は3月利上げをするかどうかの最後の見極めのポイントになる。場合によっては利上げが確実視されることになり、それが金融相場的に株価を押し下げる可能性もある。
なんといっても年4回の利上げが見込まれていればそれほどのショックもないのだろうが、年初からのリスクオフで年2回もあればよいだろうというのがコンセンサスになりつつあるからだ。
就業者数が20万人を超えてくるようだと3月利上げは決定だと見て、まず最初はドル円のロングで攻めたい。そして1時間ほどして米国株が始まる頃にはリスク回避が促されるかどうかが判明しているだろうから、そこからドル円はショート転してみたい。
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