昨日の欧州序盤では、ドル円は113円台の後半。これは雇用統計の発表後に切りあがって114円台まで駆け上がった後のディップである。最近ずっと続いている113円台の前半から114円台の中盤までのレンジ相場。
やはりその中にうずまってしまったかという思いで、ドル円の下げ過程をとらえていた。私もアジア時間を通じて114円台は無理そうだな、との思いを強め、どこかでショートに振っておきたいと考えるに至った。
ずっと待っていても113.80アッパーがない。一方でユーロドルは小動きとなっており、こちらは木曜日のECB理事会での結果待ちということなのだろうか。為替相場に指針がない上に、経済イベントも少ないので、ますます動意薄とならざるをえない。
そのうちドル円は113.50を下回ってきた。はげしく下げモードに入ったわけではないが、戻りも鈍い。私のように売りたいと思っている人にとっては、なかなか売りこみづらい展開である。
先週は連日のように欧米の株価が続騰したので、その利食い売りやスピード調整の必要もあって、米国株は軟調に始まった。やはりリスク回避の観点からもドル円は売りなのかなと感じながらも、ドル円は113.40から113.60の狭いレンジ内にスタックしてしまったので、私は勝負を翌日以降に持ち越しにして、早々に寝ることにした。
朝、PCの画面を開いてみると、ドル円はやや下押しはしていたが、値崩れするほどでもない。むしろここ最近の下限である113円台の前半を下抜けし切れないで、止まっているという状況だった。113円ちょうどを割り込んできたらレンジブレークということで、そこからは売り。反対に113円割れをせずに切り返してきたら、追随する形でロングにしてみる。そういう作戦で東京時間に向かった。
ドル円はそのまま下がって113円ちょうどを割り込んできた。何も材料はなかったのだが、昼間に発表される中国の貿易収支がまた鈍化しているのを危惧したものだろうか。そうしたリスクオフの流れは急速に強まって、日本株も下げ幅を拡大してきた。
ドル円は112.97で売ってみはしたものの、それほど巨大なストップロスが出てきたわけでもなく、15ポイントほどしか下がらなかった。しかもスピードは遅い。私も112.89で買い戻して、夜のマーケットに備えている。
今晩もイベントが少ない。マーケットはテクニカルムーブに徹することになりそうだ。ドル円は下割れした分、ちょっと戻りは重くなるだろう。ECBの会合に向けて様子見の姿勢は強まるだろうが、ドル円の戻り売りスタンスで臨みたいところ。
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