昨日はマーケットがすでに様子見の態勢に入っていた。だから為替相場も大きくは動かない。しかもイベントがないときた。ドル円は113円台の後半で、ずっと動かず。ユーロ円がジャーマン系らしい売りものに押される局目もあったので、ユーロドルが若干、ゆるんだ。それでも一日を通じても、大きな値幅ではなかった。
状況としては先週のECB会合の後はリスクテークの状態が続いている。原油価格も39ドル台まで戻してくるなど、外部環境もリスク許容度を高めている。日本株、ドイツ株、米国株など主要な国の株価はみんな今年に入っての大底から大きく戻し切ったところで位置している。
ECBの後に続く、日銀とFEDの金融政策期待なのは明らか。今回はどちらも金融政策は変更しないだろうというのが市場のコンセンサスである。それでも金融当局は株価にとって悪いことはしないだろうという思惑だけが先走っている。
そして注目の日銀会合の結果が出た。景気の観測を下方修正しながらも、金融政策のスタンスは維持。マーケットの反応は、何もしなかったということで、比較的、タイトニングしたときと同じような動きとなっている。
激しさはないものの、円はやや買い戻され、ドル円やユーロ円は朝型よりも値を切り下げている。そして日本株も小安い。ドル円が113円台の前半までで目先は止められているが、まだまだ達成感が足りないようだ。
もちろんこれからはFOMC待ちになって、次の様子見が始まるのだが、ドル円の動きには要注意だ。先週来からたまってきているドル円のロングポジションが、ここらへんで掃いておく必要もあるだろうからだ。昨晩は原油相場がダウンターンしたので、リスク回避からの円買いも出やすい地合いとなっているのは明らかだ。
今晩はアメリカの小売売上高やエンパイア指数が出るが、少なくともFOMCには影響を与えることはありえない。従って市場での反応も限定的なものとなって、明日のFOMCの結果待ちに早々と入いるだろう。ドル円で大きな動きでも見られない限りは、明日に向けて体力温存かな。
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