■ユーロ/円は長期の上昇幅の50%戻しが重要ポイント
しかし、こうした環境下、米ドル安が進んでいないのがユーロ/米ドルです。
米ドル/円では、昨年(2015年)の高値からすでに10%以上、米ドル安が進行。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 週足)
豪ドル/米ドルでも1月の安値からすでに1000ポイント、米ドル安が進行。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/米ドル 日足)
そんな中、対ユーロでは米ドル安が進行していません。
ユーロ/円は2015年6月に141.06円の高値をつけたあと、長期にわたって続落中…。21週移動平均線が上値を抑えている展開です。
重要ポイントは2012年7月24日安値の94.07円と2014年12月12日高値149.78円の上昇幅の50%戻しである121.92円。
4月18日(月)に一時、121.71円に到達しましたが、終値ではこの50%戻しを割り込めず…。
(出所:CQG)
■上海合意あるならユーロ/米ドルはじわじわ上昇する展開か
前述のように他通貨、特に対円と比較して、対ユーロでの米ドル安進行が遅れています。
上海合意が存在するとの前提に立つと、「資源高・株高・米ドル安」が進行する中、対ユーロでも米ドル安がじわじわと進行する公算が高いと考えています。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 週足)
本日(4月21日)はECB(欧州中央銀行)理事会が予定されています。
このECB理事会で大きな政策変更がなければ、調整が遅れているユーロは対円で値を切り上げてくるのではないでしょうか?
(出所:CQG)
長期の上昇幅の50%戻しをブレイクできず底堅く推移しているユーロ/円の動向に注目です。
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