■米国の利上げはオセアニア通貨に下落圧力
さて、前回のコラムでは、オセアニア通貨の話をしました。
【参考記事】
●FOMC議事録で6月米利上げ可能性浮上! だけど、ドル高トレンドを作るのは困難か…(5月19日、今井雅人)
米国の利上げは、オセアニア通貨に下落圧力をかけます。
また、RBA(オーストラリア準備銀行[豪州の中央銀行])のスティーブンス総裁は「インフレ圧力が弱い」、「景気があまり強くない」という認識を示しているので、オーストラリアの方は利下げ期待が高まっています。
IMM(国際通貨先物市場)のポジションを見ると、もともと市場は豪ドルロングになっていたので、当然、豪ドルは米ドルに対して下落するという動きとなっています。
(詳しくはこちら → 経済指標/金利:シカゴIMM通貨先物ポジションの推移)
■豪ドルの底打ちは近いのではないか?
週末に発表されるIMMの最新のポジション動向に注目したいところではありますが、もし、ロングポジションがかなり減少していれば、私はそろそろ底が近くなってきているのではないかと考えたいと思います。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/米ドル 日足)
というのは、追加利下げが実際に行われた場合、市場には達成感が出てきて、逆に相場の底をつけるような気がしているからです。
オシレーター系のチャートを見ても、豪ドルは売られすぎゾーンに入っている指標も、かなりあります。
(出所:ヒロセ通商)
たしかに、現在出ている材料は、売り方向のものが多いのですが、相場の流れもずっと続くわけではないので、どこかで底をつける時期が、徐々に近づいているのではないかと考えています。
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