先週の日銀の決定があって、ドル円は101円台に微かに突入したが、なんとかそれ以上の深押しはなし。なんとか102円台まで戻ってきたものの、金曜日は102円台の前半となって、日足ベースで見るとほとんど安値引けとなった。
その後を引き継いで、今週はどうなるのか。そこに注目が集まった。教科書通りならば早朝からドル円は安値トライをするはず。そうでなければ、週末に安値引けした意味がない。しかしドル円は下押しせず、日本人が中心となって買いの圧力のほうが強かった。
だからと言ってドル円が急激に反発するわけでもない。なんといっても105円台から急落した後である。相当に上方にシコリも残してきている。ドル円の戻しは102.60あたりまでで、夕方にはまた垂れてきた。
欧州時間ではドル円の安値がどこまでなのかを見たいという相場展開になるものかと思われた。私もドル円、ユーロ円をちょっとベア目で見ている。しかし欧州株は堅調にスタートした。外部環境だけからだとリスクオフになる可能性は弱まった。
ドル円は下押しするものの、102.15あたりまでが精いっぱい。結局は102.15から102.45までの狭いレンジ内に収まってニューヨーク時間を迎えた。そしてニューヨーク時間ではますます小動き。そのレンジをはみ出すことはなかった。今日になって昼前にドル円がやや上昇。
昨日の高値を超えてきた。しかし積極的な買いは入らず、どうやら102円台で売ってしまってそのままになったら困る連中の買い戻しがメインだったようだ。つまり単なるショートカバー。
めっきり為替相場も動きが乏しくなってきた。バカンスシーズンだということもあるが、ユーロドルはBREXIT以来、いつ見ても大台は同じような日が続いている。なんか1.13台とか1.08台などは、久しく見ていない感じがする。
確かにリスクがメインの相場展開が続いてきたのだから、ドル円やユーロ円といったリスクに敏感な円絡みの通貨ペアのほうが、市場のインタレストは高い。それにしてもユーロドルは為替の王様なのに、動かなくなってしまった。9月の下旬の日米の金利会合まで、もう当分、動かないのだろうか。
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