昨日は閣議決定で経済対策の28兆円が決定した。しかしこれは従前の報道通りで、マーケットとしては材料出尽くし感となる。それまで粘りに粘り抜いたドル円の101円台だったが、存外にすんなりと101円台にまで下落。今回は瞬間的な突入ではなく、腰の入った相場の下落であった。それだけ要りもしないのにリスクテークのポジションを期待だけを目当てに積み増してきたからだろう。
欧州時間に入ってもドル円はほとんど戻りらしい戻りもなく、ズルズルと下落。101円台の前半まで到達しても、なおも重く、達成感が感じられない。後は101円ちょうどが割れたら、どのくらい投げ売りのストップロスが出てくるかである。しかし実際に100円台になってみると、それほども大きな投げ売りは出なかったようだ。
すでに投げるべき人々は101.50割れで投げ切っているのかもしてない。私も何度もドル円をショートで攻め込んだのだが、すぐに買い戻してはまた売り場を探すといったことを繰り返す。5分足のチャートなどを見れば、ほとんど戻しはないのだから、ここは我慢してショートキープのはずなのだ。
しかし100円台が見えてくると、どうしてもたくさんのビッドがありそうにも思えて、反発するかもしれないという恐怖に襲われる。そこはまた買えばいいやという言い訳でごまかしている次第。
ニューヨーク時間では100円台に突入したが、安値は100.68まで。そしてニューヨーククローズでは100円台の後半で終わっている。安いと買いから入ってしまう日本人の特性は承知しているのに、よくもこんな安いレベルを残してしまったものだと感じいってしまう。
そして今日のアジア時間の早朝からは、やはり日本人を中心とする買いを集め、ドル円は101円台に簡単に復帰。私も朝だけはドル円をロングで攻める。そしてそのタイムリミットは長くても仲値決めまでだ。ドル円の下げがきつかったせいもあって、ドル円の反発は101.25あたりまでだった。
今晩はADP指数が出るが、次回のFOMCは9月下旬なので、当面は雇用にスポットが当たらない。だから昨日のドル下落の成り行きを見守るほうが重要となる。昨日はユーロやポンドでもドル安が進んだ。今晩もドル売りのトレンドフォローが継続するのかどうか。ドル円は100円割れまで喫するのか。リスク要因であるところの株安は支援材料になるのかどうか、などである。
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