■リスクオフと円安、2つのテーマで戦略を
9月13日(火)からは「ブラックアウト」期間で米利上げについての要人発言は出てこなくなります。
その代わり、9月15日(木)には小売売上高、16日(金)にはCPI(消費者物価指数)など、米経済指標も集中しているんですよね。

米雇用統計は9月15日(木)21時30分の発表
(詳しくはこちら → 経済指標/金利: 米国主要経済指標の推移)

米雇用統計は9月16日(金)21時30分の発表
(詳しくはこちら → 経済指標/金利: 米国主要経済指標の推移)
米経済指標が強いようなら利上げ期待が再燃し米国株は下落、リスクオフで豪ドルなどが売られやすくなる。

(出所:CQG)

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/米ドル 4時間足)
一方で日銀への追加緩和期待は高いので、米ドル/円は底堅いでしょうから、豪ドル/円は下がりにくい。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/円 4時間足)
金融政策とリスクオフ、2つのテーマが並行していますから、米ドル/円のロングで米利上げと日銀の追加緩和に備え、米国株急落によるリスクオフに対してはユーロ/豪ドルのロングで備える、といった戦略でしょうか。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/豪ドル 日足)
米ドル/円のロングはよさそう。NYダウが急落しても、日銀の買い支えがあるので日経平均は1万5000円割れに至るようなことはない気がしますし。

(出所:株マップ.com)
今週(9月12日~)最大のイベントだったブレイナード理事の講演は、とくにサプライズもなく終わりました。
来週、9月21日(水)の2大イベント待ちの相場で、方向感に欠ける動きとなりそうですが、たとえ米利上げがなくとも日銀への期待は残る。米ドル/円の押し目があれば買っていきたいですね。
(構成/ミドルマン・高城泰)
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