昨日は日本が休みだった。そこで先週末の雇用統計の消化具合が試されるところだった。雇用状況があまり良くなかったので、12月利上げはあるにはあるのだが、その観測も後退気味。ドル相場も下がって、そして株価も軟化。それの続きをどこまでやるのかに注目が集まったのである。
大統領選の討論会が開かれたが、やはり見た目ではクリントン候補が優勢のようだった。それで先行きの不透明要因のひとつがなくなったということで、アジア時間のうちからドル相場はやや全面高の様相を呈した。ドル円も103円台の前半でしっかりである。雇用統計での流れは完全に吹っ切れたよう。
そして海外市場にシフトすると、プーチン大統領が原油生産の調整に積極的な意見をはいたことで、原油価格が2ドルほども急上昇。それが市場のリスク許容度を増大させて、リスクオンへと傾いた。米国もコロンブスデーで休みだったが、株式相場はやっている。リスクテークの流れは為替相場ではドル買いの積極性となって現れた。
ユーロドルもさげ、ポンドドルも下げている。その中でドル円もほとんど押し目らしい押し目も作らずに103円台の後半まで伸びてきた。もう102円台は遠くなってしまったかのようだ。
原油価格の上昇などにみられるドル建てコモディティの価格上昇は、本来ならばドル売り材料なのである。だから私は103円台でのドルロングを見送った。しかし104円台に乗せて来るようなことがあれば、考え直してトレンドフォローも視野にいれないといけないだろう。
そして休み明けの今日の日本株は高値追いから始まっている。アジア時間ではいましばらく、リスクテークが続きそうだ。今晩は大きな指標がないので、ドル高の行方をしっかりと見守らねば。
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