昨日はアジア時間ではドル円が強かった。やはり週明けのマーケットでクリントン氏の捜査の件が、それほどもリスク回避の動きとなって現れなかったからだろう。安心感を得たマーケットはかえってリスクテークに。
ドル円も105円台を目指す動きとなった。そして欧州序盤でいよいよ105円台に乗せてくる。ちょっと原油相場が46ドル台をやって沈んでいるのだけが気がかりといったところだった。
私もドル円を買わねばならないと思いながらも、中途半端なところでは買いたくはない。105円台からはそれなりに利食い売りの注文もどっさりと入っていそうだからだ。
できれば105.50アッパーで。さらに上値をうかがう姿勢が見えてこないと、とても高いところを買っていくだけの経済的合理性を見出せないのである。しかしニューヨーク時間になると、有力な調査機関の発表した支持率調査が話題になった。
トランプ氏が急追しているのは想像できるが、逆転してリードしているというのだ。それで一気にマーケットは不安に襲われ、リスクオフとなった。米国株は下げに転じ、ドル円も104円台の後半ですらも維持できなくなった。
確かにトランプ氏が大統領になると、それ自体が大きなリスクである。これだけ政策演説をぶって来ても、本当はどんな政権運営をやるのか、いまだに不透明だからだ。しかも4か月前にはBREXITもあったことだし、事前の予想なんてあてにならないことを経験済みだ。だから市場は余計に神経質になっているのだ。
これは売らねばと考え直し、私もドル円を売っていった、すでにだいぶ出遅れている。104.44だった。スモールしか打っていないので、ちょっと遠めに105.00で買い戻しのストップ注文を置いて寝た。
朝、相場を確認すると、夜中にドル円は103.80あたりまで安値を付けていたようだ。早朝のマーケットは104円ちょうどを少し上回ったレベル。私は104.06で買い戻して、夕方まで様子見を決め込んだ。
今晩はFOMCがあるが、まったく関心を集めていない。利上げは12月に行われるものとの認識が一般化しているからだ。強いてあげれば、声明文の中で次回利上げをどのように指摘するかということくらい。そのほか「ペースは緩やかに」などの文言に変化はないものと思われる。
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