先週の金曜日の欧州序盤では、ドル円は下がってきて112円台に突入してきた。やはり113円台のミドルアッパーは重いのか。これで目先の高値追いのロング勢はきれいさっぱり整理されたことであろう。そこで次のアクションをどうするかである。
押し目と見て、逆張りで臨むか。それとも下がってきたところを突っ込んで売っていくか。そこの判断はやはり大統領選後の上げ基調に従わないと相場の流れについて行けないという事情がものをいう。失敗しても押し目は拾いたいところだ。
ドル円は112.60あたりまで差し込んだ。そしてすぐに113円台を回復。あー、やっぱり買っておけばよかったという思いもあるが、これでディップの目安ができたわけだから、次に差し込んだら、そこを拾うことにすればよい。もしも下がるというチャンスがあればのことであるが。
そうすると再びドル円は軟化してきた。112.55にビッドして待っていたのだが、それが来なかったので、あきらめて112.68で買っていった。そして113円台への戻しを期待していたが、こちらも存外に簡単に上がってきた。私は113.08の利食いで売り払ってしまったが、当面は112.60から113.10までをコアレンジとして推移しそうである。
ただしアメリカは連休モードに入っており、この日も休日ではないとはいえ、株も債券も半日営業となるので、深追いはしないつもりである。そしてニューヨーク時間のコアタイムでは、やはりダイナミックな動きはなかった。
本日の午前中にはドル円は111円台ミドルまで売られたが、そもそも今週は大きなイベントが3つ控えている。まずは月末のOPEC会合である。前回に先延ばしした分だけ、ちゃんと結果を挙げられるのかどうか。コンセンサスは得られつつも、減産合意に至っても現状の過剰供給を追認するだけになりそうだ。
そして週末のアメリカの雇用統計。すでにFEDの12月利上げは完全委織り込まれているので、いまさら雇用のデータで左右されることはない。それでも市場の関心は来年の6月利上げを手がけているステージに入っているだけに、やはり重要であるには間違いはない。
それから日曜日にはイタリアの国民投票がある。これもBREXITのようにイタリアの路線が変わる契機になる可能性をはらんでいるだけに、マーケットの波乱要素になる危険もはらんでいる。
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